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2007年07月29日
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やっと「観たいな」という気がおきるようになってきて あちこち観劇記をのぞきながら「面白そう~♪」と思ったのが 『十二夜』でした。でも、夏休みにはいってしまうし、無理だなと諦めてました。22日に大阪へ飛んでしまったし、この土・日は夫が休日出勤だし・・・しょんぼり

ところが(!)その夫が午前中だけで帰宅。『幕見できるかも・・・』といてもたってもいられなくなって突発しました。

残念ながら初演は観ていません。
『十二夜』は大昔に大地真央のヴァイオラ&シザーリオで観たことがあります。
男役時代をほうふつさせる声とコメディエンヌぶりを発揮した楽しい舞台だった記憶が。
4時少し前に歌舞伎座へ到着。「お立ち見になります」と念を押されましたが 「ここまできて観らずに帰らりょ~か」と覚悟を決めて(?)並びました。

幕があいて噂の鏡舞台に「うわぁ~♪」と一気にひきこまれました。(ぼんやり映りこんだ赤い提燈が印象的)
お隣の外国人の方の立つ場所を融通してたりしたので 大木の桜を堪能できなかったのが残念さくら でも立ち見だから視界が限られてるのでしかたありません・・・雫

チェンバロと鼓にあわせた少年合唱。和と洋がとけあった不思議な空間でした。
憂いをおびた大篠左大臣が台詞をしゃべり始めると翻訳物のシェイクスピアだなぁ~というのがありありと感じられました。

場面は変わって紀州灘沖合い 船中に琵琶姫と斯波主膳之助。いやぁ~、どっちも綺麗ですね~。菊之助ハート(手書き) (早変わりは猿之助で見慣れたので驚くことはないのですが)
その後 男装して左大臣に仕える事になった琵琶姫=獅子丸
つい姫に戻ってしまう仕草や声のトーンの変えぐあいなど再演とあってもう手にはいったもののようにみえました。女形も立役も美しくこなせる菊之助のためにあるような役でしたね。

お笑い担当の(?)麻阿(亀治郎)・安藤英竹(翫雀)・洞院鐘道(左團次)
出てくるだけで笑えますスマイル
英竹のメッシュかつらにあのきざったらしく変な首の動き(プラス台詞のしゃべり方)など
最初は目が点 まさに俳優祭の感覚オーケー

左大臣の使者としてやってきた獅子丸に恋してしまう織笛姫(時蔵)
左大臣にはつれない返事なのに 使者の獅子丸には「あなたが自分の意志で繰るならいつでも会うわハート」ってね~。赤姫そのものの行動ですね。深窓の令嬢は東西を問わず自分の気持ちに正直なのね。また時蔵は赤姫が似合うんです星

織笛姫が自分に気があるとわかって困り果てる獅子丸。左大臣をめぐっての恋敵に心を寄せられてしまう戸惑う様子などピンクハート

ところ変わって主膳之助と海賊頭海斗との別れの場面
つづく煙たがられの丸尾坊太夫を なんとかこらしめてやろうと計略をたてる麻阿たち(ここの亀ちゃん お局さま化してましたね・笑)
と回り舞台でつぎつぎと場面転換・・・回り舞台を考案した昔の日本人は凄い!!

一幕は立ちっぱなしで開場前から並んでいたため足が限界にちかいくらいジンジン・・・
ここ5年の間の体重増加と日頃の運動不足がショック
2幕目からは席を確保できてほっとしました。

2幕目一場の獅子丸の舞も美しかったです。
二場 麻阿が書いた偽の恋文で坊太夫をひっかける場面。坊太夫の台詞の間にイタズラ3人組の台詞が入るかけあい上に 鏡の威力が発揮されて隠れている様子もわかるという面白さ満載大笑い

大詰め 全身ウコン色の装束で満面薄ら笑いの坊太夫(菊五郎)には大笑い
ご本人も楽しんで演じてる様子がありありと・・・
英竹(ご本人提案の弁慶の七つ道具)と獅子丸のお互いがへっぴり腰の決闘も大笑い
斯波主膳之助としてのきりりとした美しさ・琵琶姫の美しさと両方堪能しました。

とにかく観にいって良かったと思える舞台でしたハート
(8日のチケットを無駄にしたのが返す返すも残念)
ぜひまた再演を望みたいです。

終演後にオフ会。急遽幕見を決行したのはこのためでもありましたスマイル
お店の閉店時刻までがアッと言う間の楽しいひと時でした。

 






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最終更新日  2007年07月30日 23時57分55秒
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