ウイルスを封じ込めるにはスピードが命。
ウイルスを封じ込めるにはスピードが命。K早期発見とすばやい対応・・・ウイルスを封じ込めるにはこれが最も効果的です。簡易検査だけであっても、現場の患畜の状況によって判断し感染防いだ2010年の好事例を再掲載してみました。よろしかったらご参考に。↓ウイルスを封じ込めるにはスピードが命。『島根・安来市の養鶏場で高病原性鳥インフルエンザへの感染が疑われ る鶏が見つかった問題で、島根県は30日、農水省の決定に基づき、 飼育されている 2万3000羽余りの鶏の殺処分を始めた。 県によると、ウイルスに感染したかどうか確認する前に殺処分の対応 を取るのは、全国で初めてだという。』これは 2010年11月30日・19時のニュースです。英断だと思います。飼われていた鶏には気の毒ですが、『ウイルスを封じ込める』には、なによりスピードが肝要だからです。そう思うに至った好事例があります。宮崎県で本年おこった口蹄疫被害において、肉用牛とブタで農業生産額が日本一〔2006年〕である都城市における2010年6月の口蹄疫の『飛び火感染』を、処理のスピードで押さえ込んだケースです。『発生を予測して動いた』という対ウイルス防疫処理体制作りの好事例というべき、この都城市でのケースは次のようなものでした。【1日目】15時00分 飼養者が牛の異常を発見。家畜保健所へ通報。15時15分 家畜保健所が立ち入り検査開始15時55分 検査終了16時00分 家畜保健所が確認した異常を市へ連絡。採血は衛生研究所へ。17時30分 農場処理用の消石灰の配送。人員20名。18時00分 現地の総合支所に対策本部が設置される。19時00分 農場に至る道路の両側を封鎖。21時30分 対策本部にて対策会議。22時00分 都城市職員50名が殺処分のために農場へ。23時00分 獣医師12名と追加の職員50名も農場入り。埋却地用意開始。【2日目】00時00分 陸自30名に、知事の出動要請。00時40分 殺処分開始。02時00分 陸自10名が現場へ。02時50分 208頭の処分終了。04時36分 処分した牛を、牛舎から埋却地への移送開始。05時00分 陸自20名が農場へ。05時39分 採血した検体すべてが陽性の連絡が現場へはいる。05時45分 208頭の牛すべての評価が終了10時00分 対策本部にて対策会議。14時45分 全頭の埋却が終了15時00分 現地対策本部長・篠原農水副大臣が表敬。15時35分 副大臣と都城市長が市役所で意見交換。以上、ほぼ24時間以内で防疫処理を完了したことが、感染の拡大を阻止することにつながったという事例のご紹介でした。さて、そして話を戻して高病原性鳥インフルエンザ発生をスピードで押さえ込もうとしている、今回の島根・安来市の養鶏場のケースですが・・・あえてこれ以上のことを心配するとするならば、それはやはり フン処理の問題でしょうね。感染鶏を出した養鶏場の、処理する前に確実に存在したはずの鶏たちのだしたフンの行方です。なにせ こんな話し も あるのですから。 農林水産業の実態に詳しい農水大臣と副大臣の存在は重要ですね。 「夢で終らせない農業起業」「本当は危ない有機野菜」