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テーマ:鉄道雑談(1519)
カテゴリ:カメラ画像入り確定レポート
皆さん、たくさんのコメントをありがとうございました(特に、Travelstory96さん、青森駅周辺に関する有益情報をありがとうございました)。かつて大人気を博した流行歌「津軽海峡冬景色」もそうかも知れませんけど、青函海峡は何故か、独特の魅力がございますね。
さて、続きでございます。前回は海峡線の竜飛海底駅までレポートしました。この竜飛海底駅は乗換駅でございます。この駅から地上に向けてケーブルーが走っているのです。 このケーブルカーに乗り換えた訳です。竜飛海底駅(体験坑道駅)から地上の青函トンネル記念館駅までを結んでいます。元々は工事のために作られた施設でございます。現在でもトンネルの保守作業にも使用されるそうです。 青函トンネル記念館駅での撮影でございます。このケーブルカーの運行区間は勾配長で778メートルしかありません。実は、国土交通省管轄では、日本で一番短い鉄道だそうです。正式な線名は、青函トンネル竜飛斜坑線と言うそうです。海面下140メートルから一気に地上に出ることができる訳です。 この地上駅も頑丈に出来ています。分厚いコンクリートで作られていてまるで軍事施設みたいでした。まあ、当然でして、この地上は竜飛岬の海辺です。冬は猛烈な吹雪と強烈な風が吹きます。厳しい自然環境の中でトンネル掘削を行うために作られた施設を再利用している訳でございますね。 このケーブルカーの線路にもエアロックが設けられていました。通過し終わるとこのように金属製の扉が閉鎖されていきます。なんだかウルトラ警備隊の秘密基地みたいな雰囲気でした。 車内でございますね。あまり変哲はありません。 このケーブルカーには現在の天皇が乗ったこともあるそうです。皇太子時代のことのようなのですが。その際に、当時の皇太子が座った椅子がこれだそうです。特別な椅子ではないのですが…。 駅名板でございますね。途中駅はありません。青函トンネル記念館駅と体験坑道駅しかありません。 海底側にはこのような表示もございました。「この地点は海面下140m 青函トンネル記念駅から778mです。」とございますね。 再び海底に戻った際に撮影したものです。ケーブルカーの駅ではなく、作業坑への引込み線です。斜坑から作業坑へ線路が直結されている訳です。工事を行っていたころには、この経路で作業員や土砂を輸送していた訳でございますね。 作業坑の線路です。海底トンネルということもございまして、かなり深刻に錆びております。鉄道線路はあまり極端に錆びないものですけど、ここではそうも行かないみたいでした。 トイレの表示です。前回の日記で見学者用のトイレをご紹介しましたが、この他に、この画像のような使用不可のトイレがたくさん設置されていました。もともと、この竜飛海底駅は、竜飛定点として設置されています。青函トンネルは53.9キロもある世界最長のトンネルでございます。この長大トンネルの中で列車火災が発生したとすると、出口まで走るうちに列車が燃え尽きてしまいかねません。そこで、トンネルの途中に二箇所の臨時避難場所を設けてあるのでございます。この避難場所が、竜飛定点と吉岡定点なのです。このトイレは、列車から非難した乗客のためのものなのです。そんな訳で、この「竜飛海底駅」は駅と言いつつも、改札もなければ、駅舎もありません。当然無人駅でございました。 こんな感じで竜飛海底駅見学を終えました。駅名板には廃止された吉岡海底駅の表示がまだ残っています。そうそう、このツアーで、今まで知りたかった疑問が一つ解消しました。青函トンネルは公海の下を通っています。公海の下の部分は日本の領土なのか…。どこの自治体に属しているのか…。これが積年の疑問でしたが、ガイドさんに、「ガイドマニュアル」を貸してもらったら、書いてありました。引用してみます。 「公海下の青函トンネル部分の町領土」 公海下部分9.8キロメートルのうち、4.7キロメートルを三厩村、5キロメートルを福島町に編入することに事務次官会議63年3月13日に自治体境界を決め、16日の政府閣議で決定し、24日に告示された。政府はまず、国際法上も青函トンネルが我が国領土間を結ぶものである等の理由から1領土と同様の管理権を行使できるとした。その上でトンネル公海部分下が三厩村、福島町に属し、関連行政事務執行も両町村が行うことが便利なことから導入し、その境界は領海に基づいて海岸線から中間部と決めた。この起点は青森側の起点から24.5キロメートル、北海道側起点から29.3キロメートルの所、これにより海面下部分三厩村が11キロメートル、福島町が12.3キロメートルになる。青函トンネルは三厩村・小泊村・今別町・福島町・知内町の4町村の管轄となり、固定資産税もそれに応じて分配される。 知りませんでした。なるほどねえ、という感じでした。町村合併で消滅した自治体名が踊ってるのが、ちょっと嬉しいです。 竜飛海底駅から函館駅に戻ったところです。元を取るために、フリー区間の境界である森駅まで、スーパー北斗で北上することにしました。 スーパー北斗のなかで頂いたお弁当です。北海道のお弁当はレベルが高いのでございました。 今回の旅程の最大到達点となった、函館本線森駅でございます。著名駅弁「いかめし」で有名な駅ですが、駅の周りは閑散としておりました。ここでターンして青森に戻り投宿し、翌日に備えたのでございました。 次回から二日目のレポートに入ります。東北本線で青森から野辺地に移動し、このシリーズの表題にした「アトミック」な施設を巡ります。引続きお付き合いいただければ幸甚でございます。 【昨日のマイレージジャンキー的な成果】 朝食(SUICA) 4マイル(JL) ローソン(JCB) 3×1.5倍≒約4マイル(NH) 良ければ一票お願いします。 過去の旅行先の一覧はこちらに! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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