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さて、取り敢えず組立終了した中華AM/FMラジオキットCF210SPですが、先日書いたように調整するにもそのままではできません。バラした状態で電源を供給してやらなくては行けません。 なので、このように電池の端子に別電池BOXの配線をワニ口クリップで接続して動作させます。 調整するのはこの部分。バリコン裏側のトリマーとFMのOSCコイル。(あと、AMバーアンテナのコイルの位置の調整で受信状態が変わりますが、今回はいじらず。) バリコンのトリマーはこのバリコンは4個あるのですが、基板に半田付けしてしまうと裏側から操作できる穴が2個しか空いていません。なので、4個のうち2個しか調整には使えません。 2個のうち、どちらかがAM用で残りがFM用です。回路パターンを追って、バーアンテナが接続されている側がAM用、FMOSCのコイルが接続されている側がFM用です。 画像では下側がAM用で上側がFM用となります。 AMのトリマーコンデンサを左いっぱいに回すとやっとNHK第二(1512KHz)が入感しました。なのでそれ以上の調整はできないのでこれでOKとします。 AM側の調整は以上で終了です。 AM NHK第一(540KHz)受信中 AM SBCラジオ(864KHz)受信中 AM NHK第二(1512KHz)受信中 AMは大体ダイアル表示と同じくらいに調整できました。 次はFM側の調整です。 今、一番上側の受信周波数が89MHz程度なのでこれを100MHz以上まで受信できるようにします。(自家再送信の上川が100MHzなので。) ダイアルを回して上から少し下げたあたりに合わせた状態で、バリコン裏のFM用のトリマーを右に回します。 ほぼ右いっぱいに回した状態で100MHzで再送信しているNHKFMが受信できました。 ケースを閉めて完成状態で100MHz再送信を受信するとここら辺で受信しています。 この時、FM長野(79.7MHz)はここら辺で入感します。 なのでちょっとまだ上過ぎな状態です。しかし、バリコンのトリマーはもういっぱいいっぱいの調整状態です。 なので、FM用のOSCコイルを調整します。初期状態はこのようにコイルが密着した状態で実装されています。 これをちょっと開いてコイルの長さを長くしてみます。 実際は選局ダイアルを100MHzあたりに合わせてコイルを伸ばした時に100MHzの再送信が一番良く聞こえる状態に調整します。 結果、100MHzの再送信受信時。 NHK-FM(84MHz)受信時 FM長野(79.7MHz)受信時 一番下は、FM安曇野(76.1MHz)がかろうじて入感。電波が弱いのではっきり聞こえないのですが、ほかの局は良く聞こえるのでOKとします。 ということで、FM側の調整もこれで終了です。 特別、調整用の機器をもっていなくても中身のわかった1000~2000円程度の市販ラジオが1台あればAMもFMでもラジオキットの調整は簡単にできるので参考にしていただければいいと思います。 このラジオキットCF210SP、AMは3端子のラジオICなのでそれなりの性能、選局もブロードです。 FMは結構不安定で電波が弱い(環境)だと結構離調して聞こえなくなります。ノイズもそれなりに多いです。 AFアンプも音質は褒められたものではありません。 結局、安物ラジオですが、なんとなく、愛着が湧きますね。 形状もSonyの人気のラジオのコピーでしかないですが、それがケースもよくできている(品質も中華にしては高い)ので割といい買い物をした、と満足感もあります。 中華モールでは扱っているお店もラジオキットの中では、AM6石ラジオキットのS66E(最新型はS66F)の次に多いような感じです。 結構人気商品のような感じですね。 組立も調整もそれほど難しくないし、むしろ6石スーパーなんかより楽に鳴らすことができますよ。 小、中学生が始めてつくるラジオとしてもいいかもしれないですね。 表面実装のラジオICの半田付けさえクリアすれば、これはオススメのラジオキットになると思います。 ラジオ回路の理解という意味では6石に軍配が上がる、という意見もあると思いますが、小中学生の頃にどのくらいの子がそれを理解できているのか、と思うと、。。。。。 むしろ、今の時代のラジオはラジオIC(+マイコン)があって当たり前、という、あるいは最初からDSPラジオしかない、というが当たり前になってきています。 なので、それから教育していくのがむしろ自然で早道、なのではないかと。。。。。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2014.07.04 21:22:31
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