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カテゴリ:旅
久能山東照宮に行ってきた。浜松は徳川家康出世の町、そして静岡は徳川家康が最も愛した町と、静岡県のあちこちで昨年の大河ドラマの家康人気に乗っかっている感もある。実際に家康は浜松城を本拠にしていた期間が長く、静岡も子供時代を過ごすとともに、浜松の後は駿府を拠点とし、晩年もそこに住むなど、非常にこの地に愛着があったことがうかがえる。子供時代は人質としての苦労はあったにしても、教育を受ける機会もあり、案外と恵まれたものであったという説も強い。江戸幕府成立後には今川も大名なみの高家旗本として優遇しており、駿府の子供時代にはそれなりの幸福な想い出もあったのだろう。 静岡には一富士二鷹三なすびをモチーフにしたマークもあちこちで見かけた。これは初夢の縁起のよいものとされているが、マークの解説によれば徳川家康の好きなものを並べたものらしい。富士山を愛したために富士の良く見える駿府の町を愛したというし、鷹狩を好んだということも有名である。茄子が好きだったというのは初耳なのだが、たしかに家康のイメージだと贅沢なものよりも、健康に良さそうな食物の方があっている。 遺言によって家康の遺体は久能山に葬られたというが、これも、江戸の方は盤石になりつつあったことと、やはり駿府にそれだけの愛着があったのだろう。東照宮は日光よりもこぶりだが、彩色や彫刻は日光と変わらないし、さらに奥の霊廟は森閑として霊気がただよっているように感じる。 駅の土産物売り場も徳川家康関係のものが目立つ。ただ、もともと駿府を東海一の文化都市にしたのは今川氏の功績ではないかと思っていると、ちゃんと「今川の逆襲」と書いた手ぬぐいなども売っていて面白い。 静岡といえばやはり家康と富士山、そして駿河湾だし、静岡県のマークも富士山と駿河湾をモチーフにしているようだ。それにしてもあのマークをみるだびに思うのだが、浜名湖はどこに行ったのだろうか。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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