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カテゴリ:ドラマ
ドラマとは関係ないのだが、その昔、初めて韓国に行った時のこと…。 初めての韓国であったが、実は外国に行くこと自体が初めてであった。 やっぱり外国だなんて緊張する…心の準備が、準備が、なんていっているうちに飛行機はあっという間についてしまった。ただ実際に着いてみると、意外に日本と変わらない。正直ほっとする。ただ、街中に軍人の姿が目立つのが、やはりここは外国なのだと実感させる。もちろん言葉や文字も違う。 訪問した在韓日本人のお宅で御主人といろいろと雑談をしたのだが、韓国語の勉強とかはされているのですかと聞いた時、主人の方はすごく不思議そうな顔をされて「強い者の側は弱い者の側の言葉は学ばないものなのですよ」といった。そして買い物のためには日本語のわかる老婦人を雇っており、御主人の言によれば、そうした婦人を雇うことによって韓国社会に貢献しているのだという。ソウルオリンピック前であったが、その頃はそういう時代で、日本と韓国の国力には相当の開きがあった。ホテルでテレビをつけて見たが、面白そうなドラマをいくつもやっていた。こうしたドラマが日本に紹介されることもないのだなと思って見ていたのを覚えている。 そんな時代を考えると変化の速さは目をみはるほどだ。今では韓国語学習もKポップも韓国ドラマや映画も普通になっているのだから。その韓国ドラマも最近の新潮流としてwebトーン原作と言うのがあるようだ。webトーンとはスマホでコマ送りして見る漫画であり、最近見た「国民死刑投票」、「もうすぐ死にます」もwebトーン原作で両方ともファンタジー色が強く、テンポが速い。「私の夫と結婚して」もその系列だろう。最低の夫と結婚して苦労しながら癌で余命いくばくもない女性。人生の最後に見たのは保険金を楽しみにする夫とその夫と不倫している親友だった。しかし、死んだ…と思ったヒロインはなんと10年前に戻っていた。彼女は新しい人生を手に入れ幸福になることができるだろうか。ということで、息もつかない速度でストーリーが進行する。 あのとき諦めていたけど本当はやっていれば…そういうことは多くの人が考える。 ヒロインがそれに果敢に挑戦し、手に入れていく。 地味だと思って諦めていたけど化粧とファッションを変えれば…けっこうな美人に変身。 この程度と諦めて交際相手の男を選んだけど本当は…イケメンで財閥御曹司の男がひそかにヒロインを見つめていた。 職場では控えめにしていたけど本当はもっと才能があったのかも…提案した企画がヒットし職業人生も順風満帆。 こういうのは視聴者の願望を投影したファンタジーなのだが、運命として起こるべきことは起きるというルールがあり、問題はそれを誰が背負うかというのが、こうしたタイプパラドックスものの中での新機軸であろう。「私の夫と結婚して」というのは誰かがこのクズ男と結婚する運命を背負ってよという意味である。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024年03月01日 07時16分52秒
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