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カテゴリ:日常雑記
徳島の人が京都に住み始めた頃、こんなことを言っていたという。 京都では祇園祭が近づいても街の雰囲気はあまり変わらないので驚いた、これが徳島だったら阿波踊りが近づくと雰囲気が変わるのに…と。これを聞いていた東京の人は驚いて言う。祭りが近づくと街の雰囲気がかわることなんてあるのかい? 東京にずっと住んでいるのだが、東京の有名な祭りと言うのは行ったことがない。有名な祭りといえば神田祭りなのだが、神田は電車に乗らなければいけないところだし、本当の地元だったらやはり雰囲気がかわるのかもしれないけど、けれども、あの大変な人ごみをみただけで行こうという気にはならない。神輿とかいっても、なにか珍しいものがあるというわけでもなさそうだし。 朝のテレビでその神田祭りを報道していた。やはり場所柄だろうか外国人観光客も多く、神輿担ぎにも外国人が参加していた。こういうところ排他的でないことも日本の文化の特徴だろう。外国の宗教的色彩のある祭りに観光客が参加するのはちょっと考えにくい。そのうち、有償で祭り用浴衣やハチマキ、草履などを貸すか売るかする商売もでてくるだろう。いや、もうあるのかもしれないけど。珍しいものや美しいものを見るというよりも、担ぎ手と見物がいっしょになって、一体感を楽しむというのがこうしたお祭りの特徴で、為政者から見れば、民衆のエネルギー発散という効果もあったのかもしれない。パンとサーカスのサーカスである。昔、いや、戦前くらいまでは、こうした祭りには武士や中産階級は参加しなかったと思われる。戦前の本を読んでいた時、日本にクリスマスが普及しだしたのは中産階級からで、それは盆踊りなど庶民のようなバカ騒ぎ?の場は中産階級にはなかったことが背景だったという記述をみたことがある。そんなものだったのかもしれない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024年05月20日 12時10分09秒
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