またハウルの話題。
ハウルで検索してみるといろいろなお話が出てきますが、
これって２００４年のものなのよね。結構前だからねー。

まず、ハウルはあんまり面白くない、という評判を私は以前聞いていたのだった。


なんだか、賞ねらいで作ったのかなとかそんなイメージが強くて。
もののけ姫は、そんな風に見えたなぁ。
一回見たくらいではわかんなかったしなぁ。
だから、またもののけ系かなあと、興味がなかった。


千と千尋以前の
紅の豚だとか、トトロだとかは
そういう変な野望が見え隠れしていなかったような感じで
私は割と安心して楽しんでいた。
（ぽんぽことか、猫の恩返しとかは、見ていない）



しかしなぁ。年だからか。
当時はわからなかったかもしれないがあとで見直したらすんなりわかるとか理解できるとかあるじゃないですか（ないか？）

それだけ人生経験積んでから見てわかるってことも結構あるので、映画って言うのはバカに出来ませんな。


ハウルの動く城も、たぶん日本に住んでいた私だったら
ああそうかーで終わっていたかもしれないが

今回はキムタクがヨーロッパに来ていた・・・ような錯覚
やっぱり自分の住んでいる場所の音が聞こえたというのがあるのかもしれません。

ええ、気がついたら魔女が飛んできそうな場所だし。
あれ。

確かにストーリーはよくわからない部分もあったし
それを結構解説しているサイトもたくさん発見しました。

でも
そんなのが気にならなかったんですよね。全然。

あの、新選組！でナレーションを入れずに物語を続けていくという手法？
と共通点があるかどうかわからんが


いちいちナレーションで解説つける物語ほどうざいと思うものはない。
と、新選組以来、思ってるんですよね。


今風林火山もガクト見たさに見ていますけど
ナレーターの語りのおかげで
話の流れがしょっちゅう崩れている感じがして正直拍子抜けしているのです。
（それが本来の大河ドラマだったといえばそれまでだけど）
新選組！の時のように、登場人物を自分の流れに乗せて追っていけないんですよ。

さあ、ああ、ガクトが出てきたなぁ（っていうか毎回１分くらいだけじゃねーか！むかつくーーー）
と、思ったところで
武田が出てきた。おお、どうなるのかなと思ったら
「・・その頃、XX城では」とナレーターに切り出され、なんだか、はっと我に返るんです。


ハウルにも、ナレーターなんて一つもなかったから
逆に自分なりに解釈して楽しめたのかもしれません。


ハウルがどうして魔物になっていくのか、だけが気になって解説探しちゃったけども、
そうでなくても映画のなかでそれなりに示唆できるような伏線がちゃんと張ってあるし、
それをあとは個人的に解釈していけばつじつまが合うわけです。

なので、私的には、
カルシファーはなんでハウルと契約しちゃったのかとか
どーでも良かったわけです。だって、ソフィと一緒に探っていけますよねぇ。

マルクルはかわいいね。声だけでもう、なんで弟子になったんだとか、そんな過去のことはどうでもよろし。一緒に住んでいって「僕たち、家族だよね。」とソフィに訴えるシーンは、泣きます。

恋愛ものだというけど、いい風に仕上がっている、家族ってなんだろうなーと思わせる作品でした。
そうだ、あれくらいのキスは普通だ。特にイタリアとかラテン系は（笑)フランスなんかは、挨拶代わりだしねぇ。バイト先のカップルもよくやってるぜ。


なによりも「臆病者で優柔不断で何を考えてるんだかわからない少年ハウル」は原作も映画も大もてだそうじゃないですか。まあ、美形だったら何でも許せるという訳か。

私だったらあんなハウルみたいな彼だったら、苦労するだろうなぁ。ソフィがしっかり者のお姉さんに描かれているのが最近の男女の傾向を表してはいないだろうか。



「・・だからあんたはいつまで経っても・・・orz」　by木村くん