あか虫にっき

少し前の話。

毎日美味しいモノ食べてるようですが、実は、
「なんだか毎日なに食べても美味しくないな～」という時がありました。
も～、生野菜とかそうめんのように、いっそほとんど味付けや
料理がされてないものだけでいいわ。みたいな。

そ、そ、それが！そんな時にあか虫は
もんのすごく美味しいものに出会ってしまったのです。

それは何の変哲もない大根の煮物。
乱切りの大根をぱくっと口に入れた途端、
あか虫は、お箸を持ったままブルブル…と、おののいてしまいました。

本当にただの大根の煮物なので、 *しかも私は普段それほど
煮物料理は好きではない*　何がどう美味しいと
説明したらいいのか分からないくらいなんですが、
とにかく一口食べた瞬間、落涙するかというほど美味しい。

普段噛みしめもせず、どかどか食べ過ぎて毎食後悔するあか虫ですが、
この大根は、一口食べたら、もうすっかり心もお腹も満たされて
「もう充分」という幸せな気持ちになってしまったのです。
ひとかけらで、心まで満たされる料理って、すごい。

作った人に、「どうやって作ったの？」ってきいたら、
「大根を油で炒めて～、ひたひたのだし汁を入れて、
醤油と砂糖と味醂を入れた。」
「そ、それだけ？？？それだけでこんなに美味しくなるの？」
「うん、それだけ。」

え～っ。何が違うんだろう？？？
もうこういう人は、同じ材料で何作っても美味しいんだろうな。
きっとお料理の神様がついてるんだ、そうに違いない。

それ以来、あか虫自身も感謝して食べることを覚え、
けっこう何食べても美味しいんですよねっ。

で、思ったのですが、
豪勢だったり、手のこんだことをしてたり…よりも、
心をこめて作った料理ほど美味しいモノはないのだ。

やっぱりあか虫もここまで極めねば～。
目指すは、佐藤初女さんだ！

++

とか言ってたらば、
先日、伊勢の「喜心」さんに行ってごはんを頂いて来たら、
件の大根のように、しみじみととても美味しかったです。
ゴボウともちきびのスープを食べたら、ぶるぶるっとした☆
あ～ほんとに美味しいモノってこういうものなんだよ～。
うれしいなあ。


喜心さんのある日のランチ。

・玄米ごはん　
・お味噌汁
・ゆばのえびフライもどき（野菜をゆばで巻いて細長くしたののフライ。
エビフライっぽい！さくさくして美味しい♪）
・ひじきとかの煮物
・ゴボウともちきびのスープ（本当はシチュウだったんだけど、
あか虫の食べられないモノが入ってたので変更してくれた）
・じゃがいもやブロッコリー、キャベツのサラダ＠梅ドレッシング？
・青菜の胡麻和え
・大豆と昆布の煮物
　
でした。
全部おいしかったです。全部。


＜今日の生麩＞

前回、和風ぽく食べたので今回は違う感じに。
黒ゴマの生麩に小麦粉をまぶし、オリーブオイルで両面焼き、
塩＆黒胡椒、白ワインを入れて水分を飛ばす。
最後にレモンを絞って食べました。
うーん。美味しい。ムニエルぽい。
そうだ～今度はきのこ類と一緒にマリネにしてみよう。