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今年になって2冊目の本、笹本稜平著『還るべき場所』を読み終わりました。
今回は去年読んだ笹本稜平さんの『天空への回廊』と同じ山岳小説です。 エべレストやヒマラヤのチョー・オユーやカラコムやK2と山に詳しくないものでも一度は耳にした事のある名前が次々と出てきます。 特にK2はとても穏やかで信頼できる先輩のご主人が眠ってらっしゃる山である意味特別な山。 世界第二位の高峰K2がこの作品の中心になっている。 エアコンの故障で、まるで南極探検隊かK2の東壁に取り付いているような格好でおこたにもぐりこんで読んだせいか、氷点下40度の世界を身体で感じつつ読みました。 小説の中の心に残った一節 有名なマロリーの「そこに山があるから」と言う言葉はたぶん「なぜ山に登るのか」の答えではなく、それが回答不能な問いであることを示したに過ぎないものです。 それは言葉ではなく、生きることによってしか表現できないなにかなんです。 『なぜ山に登るのか』と言う問いへのマロリーの答え『そこに山があるから』の真の答えは、登ると言う行為の中にしかない。そしてそれは登山に限ったことではない。 人生そのものの意味さえ、生きると言う行為の中でしか見出せないものだと言うことを悟った。 この言葉にちょっと胸が熱くなります。 いやぁ~~~~!!本っていいものですね!!(水野晴夫ヴァージョンで) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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