2014年1月
一生分の涙慌ただしかった発表会の準備から、発表会当日を迎え、あれから一カ月以上が経とうとしています。年末年始も、年が明けてからも、何かと慌ただしく、だいぶブログもお休みでした。今回の発表会ではある子の卒業を迎えました。最初に出会ったのが、幼稚園の頃だったか?それくらいの小さい時に出会った子とお別れの時でした。彼女は「AKにずっといたい!」と言っていました。AKをすごく愛してくれていました。わたしも、常に彼女がそこにいるのが当たり前の環境となっていました。そんな彼女も気づいたら今年で中学2年生になります。数年前は誰よりもできなくて、常に私から注意を受けているような子でした。でも、今はAKの中でトップクラス。AKで在籍した生徒さんの中で初の全課程修了生です。【一番できない子】からスタートをして、トップまで上り詰め、諦めずに最後までよくがんばったと思います。私が最後にできることは彼女をさらなるステップアップへ導くこと。2人で話し合って決めた卒業。発表会の一カ月前に決まりました。それから、あるナンバーを大幅に変えました。…愛をこめて花束を…最後に一緒に踊ろう。目が回る発表会準備の中で、わたしの中でも、恐怖の決断でした。本番、アップをしてる時間なんて全くない。怪我をするかもしれない。自分のダンス稽古にも支障が出るかもしれない。覚悟を決めてのぞみました。本番当日はやはりアップしてる時間がなく…恐怖からはじまったナンバーでしたが…目の前で踊る彼女の姿を見て。もしかしたら、今、体のどの部分がブチっと切れても、痛みなんて感じないかもしれないんじゃないか。そう思わせるくらい時がゆったりと流れ温かい気持ちになりましたもう最後なんだ。。。でも、まだ誰も知らない。踊っていて涙が溢れてきましたが、発表会が終わるまでは泣かないぞっとこらえてました。そして、最後のポーズを取った、その時・・・・暗転しませんでした。心の中で(げっ!照明さーーーーん(涙))っと叫びました。そしたら、ステージにいたみんなが私のところへ集まってきてなんとみんなの手には一輪の花束それを抱えきれないほど受け取って大きな花束に。演出する側の私が、演出をされてしまいました。ほんとにビックリして。こらえてた涙が一気に溢れてきました。メンバーと、そしてお母さん方が考えてくれたんだな。って。発表会の準備ってほんとに苦しく。休みがなく。数えたら30連勤でした。うちには準備スタッフはいないので、黙々と一人で準備の日々。。。でも、みんなが楽しみにしている。楽しんでもらいたい。その一心で、無我夢中で毎年準備していました。心細い…と思うときもあったかもしれません。でも、気づいたら、わたしは大きな愛に包まれていました。AKや私を愛してくれている、メンバーやお母さん方すごく幸せでした。私は、指導以外にも運営をしなくてはいけない立場なので、ずっと5年間、信念を持ってやってきました。もし、今、その時だけの感情でブレてしまうと、そこにいる全ての人、これから出会う人、こどもや大人に何かしらの影響を与えてしまう。誰かが傷つきます。信念を持って仕事をする。これからもずっとそれは変わりません。きっと、メンバーもお母さん方も、そんなAK、私を愛してくれたのだと思います。世の中、見えなくていいものも多いと、昔、誰かに言われました。色んなことが見えてしまうと、笑顔でいられなくなってしまう。お別れしても、ずっと笑顔でみんなと会いたい。こどもたちにも、そしてお母さんたちにも。またみんなでバーベキューしたいな。綾香先生ではなくて、そこらへんにいる普通のおねーちゃんになって。この一カ月。一生分泣いてしまったかもしれません。実は、おととしのプラカードも、捨てられずに1年間玄関に飾ってました。365日。このプラカードを見て、頑張ってきました。家に飾られた花も、最後の一輪になりました。また新しい気持ちで。スタートします。今いる子も、これから出会う子たちも、みんなが楽しく通えるように。主役はこどもです。今までと同じ、これからも、こどもたちが何事もなく、普通に通うことができるように、私は信念、運営方針をブレずに遂行していくつもりです。こどもの指導にだけ専念していきます。