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2006年09月23日
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93年のソ連邦崩壊に伴い70%以上の物資を頼っていたパトロンを失ったキューバ。
それを機に外貨収入アップの為の一つの策として観光業に強く力が注がれた。
それ以前にキューバを訪れる外国人は当時の社会主義圏からがほとんどを占めていて、今とは比較に至らない程僅かであった。そして10年以上が過ぎ、年毎に訪れる観光客が増えている中、ナンバーワンはUSAを飛び越えてカナダから。
次にヨーロッパ連邦のスペイン・イタリア・フランス・ドイツとチップを渡すことが当たり前の国々から大挙して訪れる。そして忘れてならないのは、USA在住の今やグリーンカードを持った、または他国へ住んでいるキューバ人の里帰り。”故郷に錦を飾る”心理だろうか、彼等のチップはこれ見よがしに、相当はずむらしいのだった。
日本同様チップの習慣などなかったキューバだが、以上の流れもあって観光のスペースでチップを渡すことが今や一般的となっている。

外資系のホテルスタッフなども、席を置くのは国営の会社組織。お給料は国から支給される。
では、チップの前線でもあるホテルのポーターや客室のお掃除係などは、桁違いの高給取りになってしまう?のだが、そこにトリックがある。規則として(会社単位で詳細は異なるが)毎月チップとして受取るであろう見込みの額を、会社にフィードバックしなければならない。それが再分配されて、関係者に支払われる。又は病院などに寄付されるらしい。
例えばタクシードライバーの固定給は、涙が出るほど低く低く設定されている。チップが命の綱だ。
又、国内中ほとんどのカフェレストランへ行っても生演奏が聞けるキューバ。そこで演奏している彼等ミュージシャンの固定給はゼロ。ここでもチップが命の綱なのだ。

ただ、チップは義務ではない。サービスに対しての有難うの気持ちだから。
サービスとは言えないサービスだったり、まずい食事だったり、下手な演奏だったり、気に入らなかった事にお金を出す必要はないと思っている。社会主義というお国柄、サービスとは縁のない環境で育った彼等。コンパニィエーロ(同志)という言葉で呼び合う彼等が示すように、他人と対等に接することを教育されているはずだ。
しかし、少なくとも観光業のスタッフ達は少しずつ実戦で学んでいるように見受けられる。世界一とも思える繊細な日本のサービスに慣れている我々だから、まだまだ満足のレベルに足しないとしても・・。
逆に楽しく気持ちよく過ごせたなら、はすんだチップで、自分ももっと気持ちよくなれるだろう。
小銭を常に持ち合わせるのが、ちょっと面倒だけどね。





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Last updated  2006年11月01日 07時50分46秒
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