トラベルボデギータスタッフブログ

すぐそこに1１月の声を聞きながら、湿度の低下とともに
雨季シーズンの終わりを感じさせる、カラッとした空気感へと
微妙な変化を見せはじめてきたキューバ。
さて、これからのシーズンのおすすめは、”西”へ向かうコースだ。

何故、西なのか。

キューバ島の最西端に位置するピナール・デル・リオ県。
ハバナから車で約3時間弱の道のり。
ここは葉巻の葉の産地として世界的に有名な土地だ。
特に、この地方はＶＵＥＬＴＡ　ＡＢＡＪＯ（ブエルタ　アバホ）と呼ばれ、
丹精こめて作られる”ラッパー”用（葉巻の手巻き製造過程において一番最後に使用される葉
の名前、葉巻の一番外側にくる（手に触れる部分））
の葉の耕作にキューバ島の中でも最も適する土地なのだそうだ。
”真っ赤”な土の色と、葉っぱの”濃い緑色”の対比が、”真っ青”な空と
強い太陽に反射して、自然から発せられる強烈で美しいコントラストを見せてくれる。

さて、この葉巻、それは1年中生い茂っているものでは、ない。
伝統的なお百姓さんのカレンダーによると・・
１，２、3月初旬ごろまでが収穫の月。
以降6月ぐらいまでは、閑散期。
9月初旬にこの土地にいったけれど・・・何も見えなかったのだ・・。
正に乾季のはじまる11月中旬から収穫の時期にかけてのみ、
畑でスクスク育つ姿が見れる、というものなのだ。

写真の三角屋根はＣＡＳＡ　ＤＥ　ＴＡＢＡＣＯ（カサ・デ・タバコ）と呼ばれ
収穫後、葉を乾燥させ、適度なコンデイションに変化するまでここで保管される。
この風景が見えて来ると、来た来た・と思わせてくれる代表的なその姿。

続く・・