今週はまた駆け回る忙しい日々だったので、今日は一日ゆっくりする積りでした。たまっていたメールなどを処理した後は裏庭にゴザを敷き、寝っころがって本を読みました。先週日本へ帰国する知人が大量に本の整理をしたので、古い本を数冊貰いました。その中の一冊に梶原一明さんの著書で「本田宗一郎 男の幸福論」という本がありました。1985年にPHP文庫から出版された文庫本です。内容もですが、表紙の本田さんの笑顔に引き付けられました。これ以上はない最高の笑顔です。私もこんな笑顔が出来ると良いなと思いました。これから5年生きるか10年生きるか判りませんが、死ぬまでにはこんな笑顔で過ごせるようになりたいと思いました。本の内容の面白さ、それは本田宗一郎さんと藤沢武夫さんの素晴らしい生き様そのものですが、とても良い気分で過ごしました。
そこに突然悲しいニュースが飛び込んで来ました。友人の女性Mさんの死です。膵臓癌を病んでいたのですが、放射線治療や化学療法の成果と彼女自身の前向きで明るい性格のために、奇跡的に癌細胞が縮小し、とても元気になっていました。ところが4週間ほど前に細菌感染し、急激に体力が低下していました。やはり身体の抵抗力が弱まっていたせいでしょう。先週の水曜日には弱々しい声で私の携帯に伝言が残っており、その声の弱さとゼーゼー吐く息にあまり時間は残っていないと感じさせられました。病院には入らず自宅で絶対安静の日々でした。しかし今朝午前6時30分息を引き取ったそうです。そのニュースが入ってきたのは午後一番でした。それからずっと彼女のことを考えています。彼女のさまざまな表情が頭に浮かんでいます。私よりは6歳若いですが、広告代理店を経営していました。
このブログを書いている私の頭の中には、本田宗一郎さんの底抜けに明るい本物の笑顔と友人のMさんの女性らしい優しく朗らかで明るい素直な笑顔が浮かんでいます。本田さんが亡くなったのは1991年でもう20年も前になるのですね。それでも写真の笑顔は今でも生き生きとしています。Mさんの笑顔もこれからもずっと私の記憶の中で生き生きと存在し続けるようです。でもやはり悲しいなー、寂しいなー。先ほど妻と二人で線香に火を付け、Mさんの冥福を祈りました。(終り)
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Last updated
2011.09.23 15:25:02
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