秋田県出身の噺家が初登場 12月22日の「あきた寄席」
県民会館など主催の「月例あきた寄席」に12月22日(木)、本県出身の噺家が初めて登場する。男鹿市出身の三遊亭たん丈で、第7回公演「三遊亭白鳥独演会」に特別出演する。たん丈は、男鹿市船越の出身で、49歳。男鹿高校、東京デザイナー学院卒業後Uターンし、秋田市での会社務めを経て再び上京。平成16年秋、42才で新作落語の旗頭、三遊亭 圓丈に入門。7番目の弟子となり、 前座修行を経て3年前に二ツ目に昇進した。体つきはきゃしゃだが声量があり、柔らかい仕草で独特の世界を繰り広げる。現在、東京都内の寄席に出演しているほか、郷里の男鹿市で「なまはげ寄席」を開催するなど活動範囲を広げている。「秋田から真打ちを誕生させよう」と、応援するファンも多い。一方、兄弟子である白鳥は新潟県上越市出身、48歳。日本大学藝術学部文芸学科卒業。主に新作落語を中心に活動している。春風亭昇太をはじめとする「SWA(創作話芸アソシエーション)」の一員。最近は新作落語の他に「火焔太鼓」を元にした「火炎太鼓」や、「寿限無」を元にした「スーパー寿限無」、「初天神」を元にした「ハイパー初天神」といった自称『白鳥古典』を展開している。高校時代から趣味で怪談などを書いていたが、高校ではラグビー部、大学では空手部と童話絵本研究会に所属し、落語との接点はなかった。古今亭志ん生の著書を読んで落語に興味を持ち、三遊亭圓丈がテレビで新作落語を演じているのを見たことがきっかけとなり、圓丈に入門した。前座時代に新作落語をやって客を怒らせた、新作落語に意見をする席亭と喧嘩をしてしまい、一時、出入り差し止めとなるなど、エピソードに事欠かない。これまでに彩の国落語大賞など受賞。自作の新作は100本を超え、明るくパワフルな芸風が特徴。今回のあきた寄席は、三遊亭白鳥の独演会が先に決定し、その弟弟子に秋田県出身の落語家がいると分かり、たん丈の特別出演が急きょ決まった。結果的に、兄弟弟子の共演となる。◇日程 12月22日(木)午後6時半開場、7時開演。◇会場 県民会館小ホール(ジョイナス内)◇料金 前売り券は2,200円(当日2,500円)。◇チケット販売先 caoca広場サービスカウンター(トピコ)、県庁地下売店、県民会館、ココラボラトリー(秋田市大町)、大館市民文化会館。◇主催 : あきた寄席実行委員会、秋田県民会館※電話予約でも前売り料金で入場できます。電話予約・問い合わせ先は、県民会館(電話018―834―5055)。※写真=左が三遊亭白鳥、右が三遊亭たん丈