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2020.08.30
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カテゴリ:自閉症関連
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​​


「バス通りの白線上を子どもが歩いてる!」

と小学校に電話が…[自閉症の子と]





アラサー目前! 自閉症の息子と父の備忘録 梅崎正直



夜中に部屋を抜け出して屋根の上で遊んでいた話は以前書いたが、

そんな脱走癖が洋介に表れたのは2歳の頃。


当時住んでいた横浜のアパートから一人で通りに出てしまったので、

慌てて探しに出ると、丁字路で見知らぬ男性がものすごく怖い顔をして、

洋介と立っていた。


どうやら、車の前に飛び出して、本当に危機一髪だったようなのだ。

その場はとにかく、何度も何度も頭を下げた。

​​玄関を飛び出しても危なくない家を探し​​

 それが、記憶にある最初の「脱走」である。

公園とか、買い物とか、どこかに行きたいという意思表示をしないまま、

衝動的に飛び出していくから、こちらも虚を突かれてしまう。

それから青くなって夫婦で探すのだが、

なにしろ怖いのは、本人が危険を察知しないことだ。

 そのため、このアパートから転居する際に重視したのは、

洋介が突然、外に飛び出しても、

車にはねられる危険が少ないことだった。

横浜市内ではそれが難しく、結局、千葉の郡部に引っ越すことになった。


​​​

​​道路の白線の上を…​​

 しかし、転居先でも、油断はできなかった。


家からも、小学校の特別学級(現・特別支援学級)からも度々、脱走。

捜索隊に校長先生までが加わったこともあった。


洋介の姿が消えたとき、まず探すのは、

近くのスーパーのお菓子売り場で、そこにいなければ、

幼い時に遊んだ公園の遊具。


しかし、思い当たる場所では見つからず、焦ることもあった。

 ある時は、小学校に一本の電話がかかってきた。

 「そちらの小学校の子どもがいる」

 通りがかりのドライバーからだった。

その人の話では、路線バスも通る幹線道路を運転していたところ、

路上で洋介を発見したということだった。

そして、詳しい状況を聞いて(僕らは先生からのまた聞きだが)、怖くなった。

 「道路の白線の上を歩いている子どもを見て、慌てて車を止めて保護した」

というのだ。

そこは、昼も夜も大型のダンプカーやバスが通る幹線道路。

保護した人の連絡では「白線」ということだったが、

現地を見ればセンターラインのことと思われ、

洋介は、道路の真ん中をひたすら白線に沿って歩いていたようだった。

車を降りて、子どもを安全なところに連れて行き、話しかけても答えない。

そこで、身に着けているもののどこかに学校名を見つけて、

連絡してくれたと記憶している。

比較的、通行の少ない時間帯だが、

保護してくれた人も危険だったかもしれない。


どこの誰かはわからず、ただただ感謝するしかない。


​​​危険を察知できない怖さ​​​

 ラインに沿って歩きたがるという「こだわり」は以前からあって、

このコラムでも書いた、

「ベランダの手すりを平均台にしていた事件」

もそれに近い。

魅力的な線を見つけたら、周りが目に入らない。

ただ、僕自身の子ども時代を思い出すと、

「きょうは、路側帯の白線に沿って行こう」とか、

「小石をずっと蹴りながら帰ろう」なんて、

自分で決めて歩いていた記憶があるから、

何かにこだわる気持ちはどんな子にもあるのではないだろうか。

問題は、やはり、危険を自分で感じとれないことだ。

 危機一髪だったことは1回や2回ではなかった。

だからといって、どこかに閉じ込めておくわけにもいかず……。

改めて振り返れば、よくもまあ、無事に育ったものだと思う。


​​​
売り場で勝手にアイスを食べ…見守ってくれた店長


 一人で外に出ていった場合、

人に迷惑をかけてしまうのでは……という心配もあった。


8月10日に27歳になった洋介だが、

今も、お店で好きなお菓子を見つけたら、

会計前にバッグのポケットにしまい込もうとすることが多く、

「お金を払って買う」ということは理解していないよう。


小学校の頃はさらに、その場で食べてしまう恐れもあった。

 ただ、幸いなことに、お店の側も洋介の顔を知っていて、

スーパーの店員が相手をしてくれていたりした。


コンビニの売り場でアイスを袋から出して食べているのを、

店長がずっと見守っていてくれたこともあった。


 小学校入学時には、

隣村にある養護学校の就学通知を拒んで地元の小学校を希望したが、

こうして地域で顔を知ってもらえる関係ができたことだけでも、

その選択は洋介にとって「正解」だったのではないかと思う。




​​​梅崎正直(うめざき・まさなお)​​​

梅崎正直

ヨミドクター編集長  1966年、北九州市生まれ。
90年入社。
その年、信州大学病院で始まった生体肝移植手術の取材を担当。
95年、週刊読売編集部に移り、13年にわたって雑誌編集に携わった。
社会保障部、生活教育部(大阪本社)などを経て、2017年からヨミドクター。


                    ​[YAHOO ニュース]






不思議なことに危険を知らない子ほど、


大きな力に護られているのかもしれませんね。







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Last updated  2020.09.13 02:00:20
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