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2023.01.24
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カテゴリ:自閉症関連
​​​​​​​




​男の子を守れなかった​




2022年4月、広島市西区の市立保育園から
5歳の男の子の行方がわからなくなり、その後、
近くの川で溺れて亡くなっているのが見つかりました。

専門家らによる検証が行われ公表された報告書では、
施設の点検の不適切さや体制面での不備などが指摘されました。

なぜ、悲しい事故が起きてしまったか。

子どもたちをどのように守ればいいのか。

悩み、模索しながら取材を重ねました。
(広島放送局記者)




癒えぬ遺族事故からおよそ8か月後、
男の子の両親がコメントを出しました。


「息子が亡くなって8か月たった今でも
私たち家族はつらい気持ちでいます。
息子は発達障害で
言葉の意味をほとんど理解できない子でした。

(全ての発達障害の子に当てはまる事で
はありません。
個人差があります。)

それでも息子は
『バイバイ』や『おとうさん』『おかあさん』

と言葉が言えるようになり、
ちょっとずつ成長してて、

これからももっと言葉を覚えて
会話もできるようになっていくのかな

と楽しみにしていたやさきに、
こんな事になってしまった。

本当につらく悲しいです。
息子は笑顔がすてきで、みんなに愛される子でした。
本当にかわいかった。息子に会いたい。抱きしめたい。
川の水がいっぱい入ってきて、つらかったね苦しかったね。
助けてあげられなくてごめんね。
私たち家族みんな、あなたの事をずっと愛してるよ」



この文章を初めて読んだ時、
私は2人の悲しみと男の子への愛情の深さを改めて感じました。

一方で、男の子は最善の注意を払って
守られるべき園児だったということを知りました。



​保育園で遊んでいたけれど…​

2022年4月16日土曜日。

午前9時すぎに登園した男の子は、
10時すぎから保育園の庭で、保育士2人が見守る中、
ほかの3歳以上の園児らとともに遊んでいました。

午前11時20分ごろ、保育士の1人が手洗い場で
ミニカーを持って遊んでいるのを確認していましたが、
その10分後の11時30分ごろに、
男の子がいなくなっているのに気づきました。

保育園の中や周辺を探しましたが見つからず母親に連絡。

自宅にも帰っていないことを確認し、
午後0時29分ごろ、警察に通報しました。

その後、警察官らと一緒に範囲を広げて捜索しますが、
午後2時34分、保育園からおよそ155m離れた太田川の岸辺で
男の子が倒れているのを保育士が見つけました。

男の子は病院に運ばれましたが、死亡が確認されました。

溺れて亡くなりました。

この当時、私は事件や事故を担当していました。

警察に取材したところ、
保育園から川岸までの間にある防犯カメラや、
川のそばの道路を走っていた車のドライブレコーダーなどに、
男の子が1人で歩いているのが映っていて、
事件性は「極めて低い」ということでした。



​同じ道のりを歩いてみると​

155mは、幼い子どもにとって、かなりの距離。
男の子は、どんな思いで保育園の外に出たのか。
なぜ川に向かったのか。

素朴な疑問をもった私は、2日後に、
男の子が通ったとみられる道のりを歩いてみました。

保育園を出ると、住宅街にある1車線の市道を進みます。

歩道はありませんが、通行量は多くありません。

ただ太田川の手前には土手があり、急な階段を上らないと、
川岸にはたどり着けません。

さらに土手の上には、交通量の多い市道がありますが、
近くに横断歩道はありません。

大人の私でも、危険を感じる場所がたくさん。

どうやってたどりついたのか。

それ以上に、多くの大人が男の子を目撃していたはずなのに、
誰も声をかけなかったのか。悲しい気持ちになりました。



浮かび上がった問題点

事故の後の去年5月、事故が発生した原因を分析し、
再発防止策を検討するため、
保育園や幼稚園の団体の代表や弁護士、
それに大学教授など10人による検証部会が立ち上がりました。

検証部会は合わせて7回の委員会を開催して審議を行い、
去年12月に報告書をまとめました。


この中では、保育園の施設や体制に、
多くの課題や問題点があったと指摘されました。


主な内容としては、
外に出ることができたと考えられる箇所が複数あったことや
保育士の配置人数が適切ではなかったこと、
それに110番通報が遅かったことなどが挙げられました。


​​
発達障害の子ども育てる保護者は
多くの問題が重なって起きたと言える今回の事故。

発達障害があり
療育手帳を所持していた男の子は守られませんでした。


悲しい事故が二度と起きないよう、できることはないか。

そう考えた私は、男の子と同じように
発達障害がある子どもを育てる保護者を取材できないかと考えました。


予想がしづらい行動をしがちな子どもを抱える
保護者ならではの悩みや不安などを聞けば、
事故を防ぐヒントが得られるのではないかと考えたからです。



取材に応じてくれた広島県呉市に住む渡邉未来さん、
3人の娘を育てています。

このうち、6歳の長女、心陽さんと
4歳の次女、陽望さんは自閉症です。

渡邉さんには子育ての中で、不安を覚えたでき事がありました。

2年前、三女の陽和さんが生まれてすぐの時期に
自宅で昼寝をしていた時のことでした。



渡邉さん

「陽和が寝ていて、陽望もウトウトしてたから、
『ちょっと寝ようか』と言って、主人も私も寝ていたんです」





およそ5分後に起きた時、
当時3歳だった陽望さんの姿が見えないことに気付きました。



渡邉さん

「主人がぱっと起きて、『外の音がすごい聞こえる』
って言いだして。見たらドアが開いていて。
陽望がいなくなっていたんです」




渡邉さん

「なんかもう頭が真っ白になりました。
まさか自分の子どもが出て行ってしまうということは
頭の中にはなかったので、すごくびっくりしました」

「日々の生活の中で予想外のことばかり起こるので不安は尽きません。
こういう子がいることをまず知ってもらい、1人でいるとか、
『何かおかしいな』と、少しでも思ったら声をかけるとか、
保護するとか、気にかけるとかしてもらうと、すごくありがたいです」





​保護者と園で情報共有を
​​​


浮かび上がった保護者の不安を和らげ、
子どもたちを守っていくためにはどうすればいいのか。


保育が専門で、幼稚園の園長も務めている
広島大学大学院の七木田敦教授は次のように指摘しています。




七木田教授

「いろいろな特性がある子どもの理解が必要になってくる。
園で見せてないお子さんの様子を保護者が理解していたり、
保護者が理解できてない園の様子もあったりするので、
相互に情報交換したり、
情報を共有したりすることが必要なのではないか」




取材は終わらない


年が明けて2023年1月。

広島市は報告書を踏まえて保育士の配置基準を独自に見直したり、
無線通信システムを一部の保育園で試験的に導入したり
するなどの方針を策定し再発の防止に乗り出しました。



ただ、私の取材はまだ終わりません。心残りがあるからです。

それは男の子の両親に直接話を伺っていないことです。

同じ世代の子どもやその保護者の取材を重ねても、
やはり当事者でないとわからないことばかりです。


引き続き、取材していきます。



広島放送局記者
昇遼太
2020年入局
​警察・司法担当を経て、
現在は広島市政を担当


​​​​​[NHK NEWS WEB]​​​





この事件はまだ記憶に新しいけど、

当時感じたのはやはり園の設備の不備です。


我が子を預ける親も、

入園前に縁側の受け入れ態勢を

しっかりと見極めておく必要があるものの、

どんなに見守っていても、

子どもは大人の隙を狙っているのも事実。


見守る保母さんの人数が足りないなどの

不安な状況下では、

敢えて外遊びさせずに、室内で過ごさせることも

考慮すべきですね。


防げたはずの事故だけに、

本当に辛く、残念無念ですね。













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Last updated  2023.02.05 15:00:28
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