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前回と打って変わって、 トルコ製コメディーウエスタンながら非常に面白い作品を紹介します。

タイトルは"Yah?i Bat?"(素晴らしき西部)です。

（右のポスターの女ガンマン　デメット・エヴガル、かっこいいですね。）

このトルコ語タイトルをGoogle翻訳を使って変換すると、 何故か、「シャーロック・ホームズ」になってしまうのですが、どういうことなのでしょう？

予告編はこちら↓

ストーリーは、「レッド・サン」のリメイク的で、オスマントルコ皇帝からアメリカ大統領への贈り物の宝石を届けるミッションを受けたアジズとレミは、駅馬車強盗に遭い、宝石を奪われてしまう。まさに裸一貫となった二人はあの手この手(「プロヴィデンツァ」みたいな方法がメイン)で金を稼ぎながら、途中仲間に加わった女ガンマン　スーザンの助けを借りて、宝石を取り戻すといったものです。

構成的には、 現代のトルコのベイコズという町で男たちが話していて、回想シーン的に本編が始めるという演出がされています。

私はトルコ語バージョンを見たのですが、言葉がわからなくても、非常に楽しめました。 正直、トルコ製映画がこんなに完成度が高いというのは全く予想外でした。

西部の町も本格的なセットで撮影しているようです。

ネタばらしはしない方がいいと思うので、詳細は控えますが、 世界的に有名な飲料を実は彼らが発明したり、某ファーストフードの創始者が出てきたり、と万国共通のツボを押さえていたりします。

 監督はオメル・ファルック・ソラック。主演はジェム・ユルマズ(アジズ)、オザン・ジュヴァン(レミ)、デメット・エヴガル(スーザン)。ジェム・ユルマズはトルコでは有名なコメディアンのようです。

音楽　オザン・チョラッコールによる主題曲は、トルコの民族楽器(?)を織り交ぜながら、雄大な西部をイメージさせる素晴らしい曲です。(マカトラ素人の私基準ですが．．．)

左：オープニングで、トルコから西部への旅路を示す、地図を動き回るトルコ帽がかわいいです。
中：西部の駅馬車のシーンは最初英語で話しているのですが、一旦画面が現代に戻り、「英語じゃわからない」みたいな話になり、DVDのメニュー画面が出てきて、トルコ音声に変えるといった演出もあったりします。
左：チラッとこんなシーンも．．．

こちらも全編、YouTubeで見ることができます。取り合えず、最初の箇所だけ、リンクしておきますね。