謎のオジサン!!(ヤクルト球団史40)
数年前までスワローズの応援席には、ヤクルトファンなら誰もが知っているオジサンがいました。それが岡田正泰さん。通称「ヤクルトオジサン」とか「オカダさん」。 寒いときは赤のスワローズのユニフォームにジーパン、夏はランニングにステテコといった昭和のオヤジ全開の姿、で必ずといっていいほど応戦席にいるのです。ヤクルトの試合前、必ずといっていいほど「岡田さんがいるか?」といった声が聞かれました。 岡田さんは荒川で看板屋をやっていたので、国鉄ともサンケイとも全く無関係だったのですが半世紀にわたり応援し続けました。仕事の関係か試合中に到着することもあり、岡田さんが来るとヤクルトファンはヒートアップしたものでした。神宮でライトを守るヤクルトの選手は岡田さんをみると必ず帽子を取って挨拶していましたね。 私が中学生の時、後楽園球場でヤクルトの矢野という投手が16対2でメッタ打ちを喰らったとき「きょうは凶暴化したヤクルトファンがいるから注意しろよ」と声をかけてくれたり、神宮の大洋との消化試合でサヨナラ勝ちしたとき岡田さんと抱き合って喜んだのを覚えています(当時球場には30人ほどのヤクルトファンしかいなかった)。 岡田さんが他界したのは、フジテレビのヤクルト戦中継で「先日亡くなられた岡田さん・・・」と聞いたときでした。絶句したのを覚えています。 しかし、ただの一般人である岡田さんが有名になったのはやはりあの件でしょうかね。 岡田さんのことについてはこちらをどうぞ。画像もお借りしています。