楽天田中将大投手(20)が紅白戦に2番手で登板し、2回2安打無失点と安定感
を見せつけた。WBCを想定した中継ぎ登板。ツーシームもキレ味を発揮し、球数
制限も心配無用の打者7人19球料理。直球の最速は146キロに達した。
WBC使用球への対応力と、中継ぎの適性。2つの課題を十分クリアし「いろんな
ことを試しながら投げたのですが、内容も悪くはなかった。やることはやった」とうな
ずいた。マー君は、万全な状態で世界との戦いの舞台に飛び立つ。
田中将大、日本代表チームのメンバーに選抜されるか、その当落線上にいると
いう報道も先日あったが・・・。
2006年のドラフト、楽天から指名を受けた直後の記者会見で、田中将大はこんな
ことを話した。「甲子園の優勝も、そして(甲子園出場)辞退も経験した。天国から
地獄まで見たが、ほかでは味わえない経験ができた。これからの野球人生に生か
していきたい」。
甲子園の常連高となった駒大苫小牧高のエースとして活躍、大いにマスメディアの
注目を集めた。一方、06年のセンバツでは先輩のヤンチャのお陰で、センバツを
出場辞退する苦い経験もあった。
ボクが一番記憶している田中のピッチングは甲子園の時ではない。2005年秋・
明治神宮大会の時のこと。田中将大はまだ駒大苫小牧高の2年生だった。早稲田
実と対戦した準決勝、中盤の4回から登場した田中の投球フォームは躍動感に溢れ、
多少アバウトな制球ながらも、高めに外れた直球やスライダーで早実打線を完璧に
抑えていたものだった。
田中将大(駒大苫小牧高)。
<駒大苫小牧高時代>
■チームメイト■
駒大苫小牧高、主なメンバーたちの今(2005年夏、背番号順)
(1) 松橋 拓哉 (明治大・新4年)
(2) 小山 佳祐 (苫小牧駒澤大・新4年)
(3) 岡山 翔太 (苫小牧駒澤大・新4年)
(4) 林 裕也 (駒澤大・新4年)
(5) 五十嵐 大 (筑波大・新4年)
(6) 辻 寛人 (國學院大・新4年)
(7) 青地 祐司 (関東学院大・新4年)
(8) 本間 篤史 (亜細亜大・新3年)
(9) 山口 就継 (会社員)
(10)吉岡 俊輔 (苫小牧駒澤大・新4年)
(11)田中 将大 (楽天イーグルス)
(12)津島 英利 (北海学園大・新4年)
(13)岡田 雅寛 (愛知学院大・新3年)
(14)三木 悠也 (関東学院大・新3年)
(15)鷲谷 修也 (米国留学中)
(16)白岩 浩平 (苫小牧駒澤大・新4年)
(17)高野 和真 (苫小牧駒澤大・新4年)
(18)佐藤 拓真 (道都大・新4年)
■甲子園のライバル■
【2005年夏】
準決勝で対戦した大阪桐蔭高には、辻内崇伸(現・読売)、平田良介(現・中日)、
中田翔(現・日本ハム)らがいた。
【2006年夏】
準々決勝で対戦した東洋大姫路高には、乾真大(東洋大・新3年)や林崎遼
(東洋大・新3年)がいた。この試合で、林崎は田中から本塁打をかっ飛ばしている。
また、決勝を2度戦った早稲田実には、斎藤佑樹(早稲田大・新3年)らがいた。
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