昨年(2008年)秋のドラフト1位で横浜に入団した松本啓二朗(千葉経大付属高-
早稲田大)、プロに入団後、さっそくオープン戦から活躍している。早稲田大時代から、
走攻守にセンス溢れるプレーを見せ、ライトのポジションに立っているだけで、存在感
のある選手だった。昨年の東京六大学リーグ・ドラフト候補選手たちの中で、最も輝い
ていた選手だった。
早稲田大では、入学早々、1年春からライトの定位置をつかんだ。
通算成績は、96試合出場、333打数105安打、打率.315、2本塁打、44打点
(通算100安打達成は27人目)。ベストナイン5回。
<小・中学生時代>
父・吉啓氏が埼玉栄高の監督を務めていた関係で、小学生時代は、大宮
(現・さいたま市)に居住。リトルリーグ・大宮ライオンズに所属していた。
※大宮リトルリーグには、大宮ライオンズのほか、大島裕行(現・西武、埼玉栄高)の
いた大宮レパーズ、吉野誠(現・オリックス、大宮東高-日本大)のいた大宮スワローズ
など8チームから構成されている。また毎年、全8チームから選抜された14名の選手
で「オール大宮」を結成し、全国優勝・世界大会優勝を目指している。
中学時代は千葉に転校。千葉シニアで活躍し、父が監督を務める千葉経大付高に
進学した。
<千葉経大付高時代>
松本が高校3年の時(2004年)、エース兼4番打者として甲子園に出場した。
3回戦では、ダルビッシュ有(現・日本ハム)を擁する東北高と対戦、松本はダルビッ
シュと互角に投げ合い、延長10回の接戦の末、スコア3-1で勝利した。
2004.8.17(3回戦:延長10回)
千葉経000 000 001 2 =3
東 北000 000 100 0 =1
(千)松本、井上、松本-加藤、坪井
(東)ダルビッシュ、真壁-森
【三塁打】松本(千)
【二塁打】槙(東)、滝沢(千)
千葉経大付高はその後も勝ち進んだが、準決勝で、後に早稲田大でチームメイト
になる福井優也(現・早稲田大)のいる済美高に敗退した。
■チームメイト■
同じ学年だったのは井上雄介(現・楽天、青山学院大)や、流通経済大に進学した
井原努というショート・ストップ。3年後輩には、現・広島の丸佳浩がいた。
■千葉県内のライバル■
3学年下に、成田高の唐川侑己(現・ロッテ)がいた。
※3学年も違うので、直接対決があったわけではないが。
■甲子園のライバル■
1984年夏の甲子園で優勝したのは香田誉士史監督が率いる駒大苫小牧高。
主将は、後に駒澤大に進学し学生コーチになった佐々木孝介。ほかに今年
(2009年)秋のドラフト候補選手でもある林裕也(現・駒澤大)をはじめ、
松橋拓哉(現・明治大)、辻寛人(現・國學院大)などがいた。
また前出のダルビッシュ有、福井優也や、ダルビッシュと同じ東北高にいた
真壁賢守(現・ホンダ、東北福祉大)。日大三高の佐々木大輔(現・東京ガス、
明治大)、PL学園高には前田健太(現・広島)が控え投手として背番号「11」を
つけてベンチ入りしていた。
⇒ 続きの<松本啓二郎の大学時代>はこちら。
<父・吉啓氏の高校時代>は、こちら。
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