カテゴリ:ペット
本日、警察から電話がかかってきた。
「公示から2週間経っても飼い主が現れませんでしたので、買い取りに来てください。」 あ、もう2週間か。 午後5時45分までに電話をしてきてくださいとのことだったので、電話してから警察署に向かう。 会計課に行き、二枚の書類に署名捺印して、500円玉を差し出して、こう聞いた。 「これで、私たちが正式な所有者ということでよろしいんですね?」 「…持ち主が現れたら、出来れば返していただけたら…。」 …ヲイ。 にーちゃん。 相変わらず適当な事言ってくれるやんけ。 …2週間経ったら県の所有物になって、場合によっては保健所送りにするくせに、人が買い取ったら出来れば返してくださいだあ?舐めとんか警察。ほんじゃ500円は何の代価なんだよ。犬の代わりに預かった500円が飼い主の手に戻るんじゃなかったのかよ。 …いや、わかってる。 警察に責任があるんじゃない。 この窓口のにーさんの対人会話スキルと思考能力に多少難があるんだ、それはわかってるんだ。 今の言い方じゃ、前回私に説明してくれた上司の人の話と矛盾が出るとか、全然考えないし、気づいてないんだ…。 この場合はさ、 「手続き的にはこれであなた方が正式な所有者となりますが、やはり一応6ヶ月間の間は、万が一飼い主が返して欲しいと言ったときには、交渉に応じていただけるとありがたいのですが…。」 じゃないの?普通。 犬猫は6ヶ月間も預かれない。でも6ヵ月間は本来所有者は落とし主だ。 代わりに500円払ってるけど、厳密にはたぶんグレーゾーンなんだろう、法律の。 ごねられたら困るんです僕ちゃん…って言いたいのかと思うぐらいだよ、あのにーちゃん。 いつもなら「もう保健所で処分されました。文句なら保健所に。」で済ませてるんじゃん。 …このにーさんにうだうだ話したって仕方がない。 時間が無駄になるだけだ。 「…わかりました。ただし、万が一そういう事態が起こったら、犬を返して欲しいという飼い主に、直接我々の事や連絡先を教えるのだけは止めてください。警察の方から我々の方に連絡してください。それだけはよろしくお願いします。」 「…は、はあ?わ、わかりました…。」 …頭の上にはてなマークでてるよー。 絶対、私の言葉の意味理解してないよね。会話しててむなしいよ実際。 なんか妙な疲労感を伴いつつ警察署を後にした。 もういい。いつまでもあの子を中途半端なままにはしておけないんだよ。 少なくとも警察の言った手順をきっちり踏んでるんだから、堂々と里親に引き渡してやる。 …さて、どうしようか。 ワンコを預かってもらってる施設に電話一本で本日の経過を話すことは出来る。 そして、熱烈な里親希望スタッフにそのまま引き取ってもらうことも出来る。 …でもね。 引き取られたら、たぶん今生の別れに(おそらく)なっちゃうので、最後に一目見ておきたかった…という私も大概だが。 行ったよ、その施設まで。 ジムをさぼって。 ワンコは相変わらず元気に飛び跳ねていた。 それでもって、拾ったときより若干太っていた。 拾ったときは目に見えていたゴツゴツとした背骨が、しっかりお肉に隠れて見えなくなっている。 「…ちょっと太ったよね。」 「太りましたよね!」 「…散歩、させてるんだよね。」 「させてますよー!おっきなウンコがどっさり出てますよー!」 …ハイパーっぷりに拍車がかかってる気がしないでもないけど、幸せそうだね…。 うん。なんか。安心したよ。 早速里親候補スタッフに連絡。 今日か明日にでも引き取って行くことになった。 (たぶんそうなるだろうということで、ワンコの名前も彼女が決めていたのである。) 家族で飼うつもりらしいので、ここと同じように人間も一杯居るだろう。 飼い主は見つけてあげられなかったけど、幸せになるんだよ。 …なんて情緒溢れる情景になりようもないぐらい、ハイパーにとびついてくるワンコ。 どうしてそんなにありあまってるんだ、ちょっとぐらい動きを止めることは出来ないのか。 飛びかかってくるのをよけつつ(何度か両前足で腕やら足やらに抱きつかれたけど…すごい力なのよまたこれが)あちこち撫でてやると、ちょっとは覚えているのか、少し動きが穏やかになる。 お土産のジャーキーをあげて(ジャーキーに飛びかかるし)、スタッフと会話しながら撫でまくって、よし、伝達事項も済んだし、そろそろ帰るか。 で、ワンコをいつものサークルに入れて、建物を出ると、久々に吠え声を聞いた。 「オヨヨーン!オオヨーン、オヨヨーン!」 …相変わらず力の抜ける後吠えだけどさ。 ま、これで最後の逢瀬となるんだからさ。 里親さんにかわいがられるといいね。 またスタッフに近況を聞いたりしなくちゃ。 少なくとも、その後どうなってるか、やきもきしなくてもいいだけマシなのはありがたい。 近況報告が聞けるもんね。 しかし、帰り道のドライブをしながら、つくづく思い知ったこと。 私って、ワンコが本当に好きみたいだ。 たぶん今後、何があってもきっと傍らにワンコに居て欲しいと思うだろう。 もし今後家移りするんだとしたら、初めからワンコと暮らすのを前提として庭も間取り(リフォーム)も考慮しよう。 それなりの庭を持った一戸建て以外の住居は止めよう。もう最初からその前提で行こう。 …後は、ワンコ好きで家事一般が得意で年増がストライクゾーンの主夫が居れば完璧だが…。 ま、世の中そううまくはいかないわねー。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
August 2, 2007 12:41:24 AM
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