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カテゴリ:Varia
仮に准医師という職種が新たに作られたとして、それは学部として分けるのかどうか?さすがに偏差値の低いところに准医師免許しか与えないなんて訳にはいかないので、あとは国家試験の点数で分けるかどうかです。
ところが、医師の能力は患者を診てなんぼ。例え国家試験を1番で通ったとしても、准医師として2年働いたヒトには臨床力で軽く負けるでしょう。 医師の能力=ほぼ経験値なのです。そのため、[より長い経験を持つ准医師]>[医師]といういびつな構造となってしまいます。 ということは、研修医>准医師>医師というクラスチェンジ的な扱いにせざるを得なくなります。でも、それって今の専門医制度と何が違うのということになります。しかも、その専門医制度すら機能しているかどうかかなり怪しい… もちろん、准医師はプライマリーケア担当という役割分担になりますが、いわゆる総合診療部の人気のなさが准医師の末路を物語っています。いかに准医師をスルーして医師・専門医になるかという競争になるでしょう。さらに収入的にも医師の方が准医師より高く設定されるはずですから私立のヒトも誰一人准医師になりたいなんて思わないはずです。もし、准医師の方が収入が良くなるというのなら、今の開業医の状態と同じになりますから意味がありません。 そこで、歯科医や看護師の一部(看護師にも一昔前には2種類あって、例えば助産婦さんは昔は卒業するのに1年余分に学校に通わないといけなかったため、彼女らの中ではかなり強いヒエラルキーの意識があります。)を准医師にすれば良いという話になるわけですが、結局上記の問題をクリアできません。私たちの方が臨床力があるのに何故准医師なのか?医師への昇格の道をつけろという話になります。試験の有無はともかく一定以上准医師として働いたら医師になれるという話にならざるを得なくなりますが、一番単純そうでつまらなさそうだけど、一番鑑別疾患が多いプライマリーケアは実はものすごい実力が必要なので、医療のレベルは確実に下がるでしょう。 で、医療医学のレベルを上げつつ医師の数を増やす良い方法があるのですが、次に書きます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009.03.13 12:55:49
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