|
カテゴリ:カテゴリ未分類
みなさん、こんにちは(^^)/。
北米デトロイトショーで、トヨタがプラグイン・ハイブリッド車を2010年までのなるべく早い時期に市場投入することを発表しました。パナソニックと共同開発していたリチウムイオン電池に量産のめどが立ったからとのことですが、先日、フォレスターの項で書いた安藤の予測は、またも的中しましたね(^^)V。 この時期に発表できるということは、実際には東京モーターショーのタイミングでも発表可能だったんじゃないかと思うんですが、あえて北米ショーを選んだのは、「プラグイン・ハイブリッド=家庭で充電=家と駐車場が隣接していないと無理=日本より北米市場の方が現実的」という判断が働いたからじゃないかと思います。
さて、表題の件。 先日、トヨタから渡辺社長の「年頭所感」が郵送されてきたのですが、それで気づいたことがあります。トヨタは「サスティナブル・モビリティ」を掲げていますが、その中核をハイブリッド技術に置き、次にバイオ燃料の話が来ているんです。そして最後まで、「燃料電池」の「ね」の字も出てきません。 このブログでも何度か書いている通り、安藤は燃料電池をクルマに搭載することに対して疑問を投げかけてきましたが、ついにトヨタも燃料電池自動車を諦めたのでしょうか? ……と考えるのは、もちろん早計なわけで(^_^;、燃料電池自動車というのは、実際には「燃料電池と二次電池のハイブリッド」、すなわち、燃料電池のほかに充電可能な電池を搭載しており、その2つの動力源を使い分けるハイブリッド車であり、渡辺社長の言う「ハイブリッド技術」の中にはそれが含まれている可能性があるわけで、「やめちゃった」ってことは無いと思います(東スポみたいでゴメン(^_^;)。 (なぜ燃料電池をハイブリッドにして使うのかと言えば、燃料電池はレスポンスが悪く急加速などへの対応が難しいことと、せっかく電気で走るのに減速時に発電機を回して回生=電池に充電して再利用しないのはもったいない=10・15モードで12%ぐらい変わるからなんです) が、それはともかく、数年前のモーターショーでは燃料電池車の模型を何台もブッ立ててデモンストレーションしていたのに比べると、はるかに扱いが小さくなってしまったことは事実でして、開発のプライオリティが下げられたのではないかという予想は、成り立つんじゃないかと思います。
念のため、改めて書いておきますが、安藤が燃料電池車の大衆化に懐疑的な理由は2つあります。ひとつは、「生成するのが水だけ=内部に滞留した水が凍結すると再始動できない=真冬日に1週間ぐらい放置しておいても再始動できなければ商品にならない」ということ。もうひとつは「触媒に白金を数百gも使うようでは、いつまでたっても大衆車価格にはならない」ということで、これはベンツがnecar3を日本に持ってきた1997年(だったかな)以来、言い続けていることです。
それはともかく、トヨタはインドネシアにサツマイモ畑を作ってメタノール系バイオガソリンの開発に着手していますし、バイオディーゼル原料のヤトロファ畑にも、そのうち手を出すんじゃないかと思われ、燃料電池よりバイオ燃料による内燃機関存続のほうに軸足を移すんじゃないかと思われます。 ホンダは近々、リース販売に乗り出すと言っていますが、燃料電池は「搭載性の良い形状とガス流れ効率の良い=白金触媒が節約できる形状は異なる」という問題なんかも抱えているわけでして、研究開発として技術を蓄積したいという意図はあっても、本気で大衆化に乗り出すという意図はないんじゃないかと思います。
お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Jan 17, 2008 07:50:28 PM
コメント(0) | コメントを書く |