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Motor & Outdoor Journalist 安藤眞の         逆説的よろず考現学

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Oct 30, 2011
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みなさん、こんにちは。

 標記の件、何か手がかりは無いかと考えていたところ、政府の発表した除染対象地の基準に行き当たりました。これを使用して、ちょっと試算してみましょう。最初にお断りしておきますが、あくまで試算を元にした仮説であり、この結果を信用していれば安心ということではありませんので、くれぐれも数値を一人歩きさせることだけはやめて下さい。

 さて。

 政府が「除染の対象」として定めているのは、年間の追加被爆線量(自然放射線に上乗せされて被曝する量)が1mSv以上になるところで、これを1時間当たりの空間線量率に直すと0.19μSv、地表からの放射線0.04μSv/hを加え、NaIシンチレーションカウンターの実測値が0.23μSv/h以上になるところを対象にするそうです(詳しくは前記政府のサイトで)。従来から、人工放射線による公衆の年間被爆線量限度目標は1mSvでしたから、この数値は妥当と言えそうです。

 では、「年間追加被爆線量1mSv(=1000μSv)」をもとに、山の許容線量がどのくらいになるか、方程式を作ってみましょう。

 山の許容線量を「x」、現在、居住している場所の放射線量のうち、福島原発事故によって増加したと見込まれる線量を「y」、年間の山行日数を「z」と置きます。1日の被爆線量は、政府の計算(外で8時間活動し、減衰率0.4の建物内で16時間過ごす=14.4)を前提とすると、下記のようになります。「山に行く日」は、その場所に居住しているのと同じ条件になっていますが、厳し目に振れる方向なので、まあ良しとしましょう。

 14.4(xz+y(365-z))=1000

 ここで、年間山行日数をz=25日、居住地で増加した放射線量y=0.03μSv/hと仮定して代入してみましょう。すると、

 14.4(25x+0.03×340)=1000 となり、山の許容線量xは、約2.37μSv/hとなりました。

 あまり現実的な数字ではありませんね(^^;。文科省のマップでは山吹色のエリアになりますから、趣味の山登りのためにこんなエリアには入る人は、まずいないと思います。

 では、内部被曝の影響も加味してみましょう。放射性核種はセシウム137(内部被曝の線量係数は0.013μSv/Bq)で考えます。大人が1日に摂取する食物量を1.5kg、そのすべてに50Bq/kgのセシウム137が含まれていると仮定しましょう。暫定基準値は500Bq/kgですから、あり得ない仮定ではないと思います。すると、

 1.5×50×0.013×365=355.875 μSv/y となります。

 となると、山の線量限度は、1mSv(1000μSv)からこれを引いて考えなければなりません。すると、

  14.4(25x+0.03×340)=1000-355.875 となり、x≒1.38μSv/h となりました。

 こうして計算してみた限り、文科省のマップで黄緑色(1.0<測定値≦1.9μSv/h)のエリアに入らなければ大丈夫=趣味の登山の対象となるような山に、大人が月2回ペースで日帰り登山する程度なら、それほど神経質になる必要はないのではないか、と考えることができるのではないでしょうか。(むしろ、黄緑のエリアに居住しているかたの健康被害が心配になります)

 ただし、食物の放射能汚染を2倍(100Bq/kg)で見積もると、山の許容限度は0.39μSvになりますから、水色エリア(0.2<測定値≦0.5μSv/h)に入る頻度はなるべく減らしたほうが良いのではないか、と考えられます。

 また、子どもの放射線感受性は大人の5倍程度と言われていますから、1.38÷5=0.276μSv/hを超えるエリアの子連れ登山は避けたほうがいいのではないか、という感じになりますね。

 この試算がどの程度、信頼できるものか、専門家の方、検証していただけないでしょうか(^^;。うまくいけば山岳雑誌に掲載できるかもしれません。 






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Last updated  Oct 31, 2011 09:05:48 AM
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