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Motor & Outdoor Journalist 安藤眞の         逆説的よろず考現学

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Nov 19, 2012
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みなさん、こんにちは(^^)。お久しぶりでございます(^^;。

 やっとブログに向かう時間ができました。今月は三栄書房の”すべて本”だけで、フォレスター、N-ONE、レクサスLS、マツダアテンザと4台もあり、さながら「秋の”すべて本”祭り」という様相でした(^^;。

 さて、表題の件。

 「フォレスターのすべて」にも書いたのですが、最近はカタログ燃費で、CVT車がMT車の数値を上回る例が珍しくなくなりました。フォレスターもCVT車が15.2km/Lであるのに対し、6MT車は13.4km/Lと、約12%悪い数値となっています。そのせいで、CVT車はエコカー減税50%対象であるにも関わらず、MT車は対象から外れてしまっています。

 なるほどCVTは無段変速だから、常にエンジンの効率が高いところを使え、とうとうMTさえ上回った。もはやMTを選ぶ理由は無くなってしまった。

 などと書いては、ジャーナリスト失格です(笑)。これはけっこう前から指摘していたことなのですが、実はMT車の燃費計測方法に、大きな問題があるんです。

 JC08モードを計測する場合、CVTも含む自動変速機のクルマは「Dレンジから動かさない」と決められています。一方でMT車の場合、どこでどのギヤを使うのかというのが、逐一、決められているんです。これが実体と乖離してしまっており、MT車の計測値を悪くしているんですね。

 例えば、発進から2速に上げられる速度は20.1km/h、3速が37.1km/h、4速が51.2km、5速が61.8km/hで、6速に至っては78.3km/hになるまで、上げちゃいけないことになっています。ところが、現在のクルマは低速で高トルクが出るようになっていますから、こんな速度まで引っ張る人はほとんどいないんですね。

 試しに自分の運転で確かめてみましたが、JB23ジムニーの場合、燃費運転するなら2速で発進して(^^;、20km/hで3速、30km/hで4速、40km/hを越えたら5速に入れて、アクセルを深めに踏んで絞り損失を減らした状態で走ります。この走りかたで5万kmまでは燃費計測していましたが、10・15モードとピッタリ同じ16.4km/L走ってました。もう1台のエクストレイルでも、10km/hで2速、20km/hで3速、30km/hで4速、40km/hで5速が使えます。これでやはり、10・15モードと同じか少し悪い程度で走っちゃうわけですよ。 

 恐らく新型フォレスターも、シフトアップタイミングを自由にすれば、少なくともCVT車同等の燃費にはなるんじゃないかと思います。

 なぜこんな不合理な設定になっているのか、国土交通省に電話して聞いてみたところ、「平成14年頃、都内や首都高を実際に走って変速タイミングを調査し、それを関数化して関係式を作り、JC08モードの走行パターンに当てはめた」ということでした。

 しかしMT車の変速タイミングなんて、排気量や車種によってずいぶん変わっちゃうわけで、一律の基準にしている段階で、まず不合理なわけです。しかも現在のクルマのエンジンは、摩擦損失の少ない低回転で走って燃費を稼げるよう、低回転高トルク型にするのがトレンドとなっており、10年前とはずいぶん事情も変わってきています。テストに使用したクルマが何だったのかは聞き漏らしましたが、現状と乖離しているのは間違いないわけですよ。 

 ただ燃費の数値に差があるだけならどうでもいいのですが、これが原因で減税対象にならないと言うのは、MT派からすれば大いに不公平なわけですよ。そんなわけで、MTの変速タイミングを自由化しないと、今後も不利な戦いを強いられることになり、MTの見かけ上の存在価値はますます低くなってしまい、ついには日本市場から絶滅してしまうかも知れません。 

 ちなみに今のところ、この件について見直す予定は無いとのこと、というか、現状と乖離していることすら認識していなかったようです(-_-;。

 こりゃメディア使って騒いだほうがいいかな。 






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Last updated  Nov 25, 2012 07:55:16 PM
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