みなさん、こんにちは。
表記の件、また痛ましい事故が起こってしまいました。
まずは亡くなった田代優くんのご冥福をお祈りします。
さて、今ちょっと忙しいので、十分に考察している時間がないのですが、今わかる範囲で疑問を投げかけておきたいと思います。
僕はかつて戸塚に住んでいたことがあり、上大岡周辺には、何度か行ったことがありますが、とにかく道が狭くて雑然としていて、クルマで走るには、すごく神経を使う場所であるという印象があります。
そんな印象があるだけに、現場の状況を知って驚いたのは、この道の制限速度が60km/hだったということです。
ここは上大岡駅から約200mの住宅密集地で、道路の幅員は5.2mしかありません。両側にあるグリーンベルトの幅が90cmだったとして、車が通れる幅は3.4m。道路のど真ん中を5ナンバー車が通ったとして、歩道との余裕は85cmしかありません。歩道と車道が分離されていない道で、85cm横をクルマが60km/hの速度で通ったら、どれだけ恐怖を感じることでしょうか。ましてや、ここは通学路です。どう考えても30km/h制限にすべき場所ではないでしょうか。
もちろん、第一義的に悪いのは、事故を起こした加害者です。制限速度がどうあれ、その場の環境に応じて適切な速度で走行する責任は、運転者にあります。しかし制限速度が決められていれば(60km/hなので、たぶん速度標識はなかったでしょう)、「そこまでなら出しても構わない」と考えるのが人間というものです。道路環境を考えれば、これは明らかに行政の不作為ではないかと思います。
他にも、加害者が高齢で、検査を受けたのが三年も前だったとか、別の角度からも考えるべきこともありますが、それは全国普遍的に言えること。今回の事故で特異性を感じたのが、制限速度の高さだった、ということです。