もうすぐ高野山ワークショップです。
私は日ごろはNLPトレーナーとしての活動と、パーソナルコーチングをしています。また、一方でコーチングやNLPは自然の中で学ぶと、心が自然とオープンになっているため、都会で行うより効果的であるという観点から、宿泊して体験するネイチャー・コーチング、ネイチャーNLP等のワークショップ活動を行っています。今回の高野山ワークショップも、自然の中での体験という意味で、私が重点を置いている活動のひとつでもありますので、私自身も大変楽しみなワークショップです。一方、わたしは普段は日本の古くからあるものに興味を持ち、短歌結社に20年所属し、短歌を詠んできました。高野山の奥の院には、いくつかの文学碑があります。その中の一つに、江戸時代の俳人、松尾芭蕉が紀行文『笈の小文』の中で高野山を訪れた際に吟じた句として次のようなものがあります。「父母のしきりに恋し雉子の声」芭蕉は貞享5(1688)年春、出生地の伊賀上野で父の三十三回忌を終えたのち高野山を訪れています。『笈の小文』にあるこの句は、ことさら自らの父母を思ったものではないとの見方もありますが、おそらくその時に詠んだ句ではないかと言われています。松尾芭蕉は、『笈の小文』の第二条で「あるは無衣(むえ)の道者(だうしゃ)の跡をしたひ、風情の人の実(まこと)をうかがふ。」と書いています。「旅において訪ねるべきところの一つが、悟達の境地に至った聖者の遺跡、もうひとつが文学者の遺跡である」という意味です。松尾芭蕉の時代からおよそ900年以前の聖者である空海の開山した高野山を訪れたのも、うなづけることです。さて、ちょっと柔らかい話題として、空海、弘法大師の民話を一つ御紹介いたします。○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○「玉川の魚」むかしなぁ、お大師様(弘法大師、空海)が高野山を開くことになってなぁ、山ん中をいろいろと見て回ったんだと。歩き続けて川ささしかかった時のこと、男が川から魚を取ってなぁ、串さ刺して火であぶっているところにでくわしたんだと。これをみたお大師様は魚を哀れに思ってなぁ、「すまんが、その魚を売ってくれんか」ってなぁ、男からすべて魚を買い上げたんだと。そしたら、焼き魚を川ん中さばちゃーーーーーんってすべて投げ入れるとなぁ、なにやら印を組んで呪文かお経かなんかを唱えたんだと。そしたらなぁ、不思議なことにさっきまでの焼き魚が、生き返って川ん中を元気に泳ぎ始めたんだと。これを見た男はたまげてしまってなぁ、お大師様を慕うようになったんだと。魚が泳いでた川はなぁ、お大師様がいらっしゃる奥の院の前を流れる玉川でなぁ、そこさ住む魚は焼き魚にされた時にさされた串のあとが斑点として残っているんだと。◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆高野山でのワークショップは、のびのびした開放感と、厳かな密教儀式とあいまって、ゆるく楽しい時間になることと思います。急に参加したくなってきた!という方は、遠慮なくお申し込みください。お申し込みはこちらのサイトよりお願いいたします。~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~・日時:2009年10月2日(金)午後~4日(日)昼頃(2泊3日)・場所:高野山(和歌山県)アクセスはこちらをご覧ください) ・主な内容:結縁灌頂参加/阿字観瞑想体験/壇場伽藍(根本大塔、金堂)・霊宝館・金剛峯寺・奥の院参拝オリジナルNLPワーク他・ワークショップ参加費:38,000円(税込) *結縁灌頂入壇費用含む・別途実費でのご負担=交通費・宿泊費(宿坊、1泊あたり10,500円~15,000円で一日2食の精進料理付き)・寺院参拝料等宿泊は男女別4名一室でご用意していますが、ご自身でご手配いただいても結構です。⇒高野山宿坊組合案内・定員:16名詳細、お申し込みは菊池龍全さんのサイトよりお願いいたします。