754361 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

☆New Beginnings in CANADA ☆

☆New Beginnings in CANADA ☆

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

Calendar

Category

Archives

2024.05
2024.04
2024.03
2024.02
2024.01

Favorite Blog

☆913回ウィークリー☆… む〜姐さんさん

楽天版:ユタカン。… Yutakan@San Diegoさん
『頭ぐしゃぐしゃ』… chang-weiさん
茶道教室 sumireさんさん
大阪北区・天満天神… エムツーさん
更年期やアトピー・… ロータス@ホメオパシーさん

Freepage List

Comments

ゆらら@ Re[1]:ディディ3ヶ月♪ & ボボちゃんその後(05/26) えりなさんへ 今、えりなさんからのメッセ…
えりな@ Re:ディディ3ヶ月♪ & ボボちゃんその後(05/26) 今頃になってこのブログを発見したのでコ…
xmnyulxwa@ xmnyulxwa l5vHnf <a href="http://vahypne…

Profile

ゆらら55

ゆらら55

Keyword Search

▼キーワード検索

2005.10.19
XML
昨日は、かなり気分が重かったのですが、夕方、Yogaにいったあとかなりスッキリ!ため息ばかり出ていたけれど(ため息は、ある意味、わかりやすい心のサインですね)、Yogaで深呼吸などをして息を吸ってー吐いてーとしていくうちに、身体の中のモヤモヤがスッキリとしました。それで、だいぶ気分も回復。ストレスがあったときこそヨガだな・・・と実感しました。

そして、今朝は、昨日に比べると、研修へいく足取りも、少しづつ軽くなってきました。そんな水曜日の午前中は、ゲスト・スピーカーを呼んでの勉強会。今日のトピックは、”LGTB(レズビアン・ゲイ・トランスジェンダー・バイセクシャル)コミュニティーとアルコール・薬物依存について”です。

ゲストスピーカーの精神科医の先生は、彼自身ゲイで、長年にわたって、LGTBコミュニティーの中で活動してきうた方です。特に、LGBTの方々は、アメリカの中でも長い間、”病気”だと見られてきました。その昔(70年代まで)は、ソシオパス(サイコパス:反社会的な病理)と分類され、70年代の診断基準では、Ego-Dystonic(個人のEgo/自己イメージが一致しない・相容れない)病理とされ、そして、現代のDSM-IV-TR(精神疾患の診断・統計マニュアル)では、性同一性障害-Gender Identity Disordersとされています。

余談:驚いたことに・・・現在アメリカの移民局では、いまだにDSM-Iを使用しているというのです・・・(精神疾患の診断・統計マニュアルの一番初めのもの・・現在は上にも書きましたが、IV-TRです)なぜに、そんな古い診断マニュアルを使っているのか不思議。私ふくめて、みんな驚きの顔を隠せませんでした・・・結構、これって怖いなぁ・・

このように、ゲイ・レズビアン・トランスジェンダー・バイセクシャルということで、長い間、病理化されてきました。そして、そのような認識の中で、さまざまなMythも生まれ、差別などもあり、LGTBコミュニティーの人達は、社会から孤立していってしまう環境があります。そのMythの中では、Gender RoleとSexual Orientationを混同するケースも多く、例えば、”男っぽくふるまう”レズビアンの人には、”女性らしい”行動(これはGender Role:女性なのだから、こういうふうにしなければいけない・・といったもの)を身につけさせようといった行動療法?的なことがあったり、もちろん、その逆もあり・・そのような”治療法”が効果があると信じている人が実際にいたりetc・・と、もう、驚くもんが沢山あります・・。とくに、このGender Role(性役割)とSexual Orientation(性欲に対する志向・態度←直訳するとなんか変・汗)の事を分けて考える必要があり、これらは、まったく別のものであるということを理解する必要があります。

このような歴史の流れをみて、LGTBコミュニティーとアルコール・薬物依存との関係も少しづつ見え隠れします。多くの人達が、自分の性を理解されず家族から拒否された体験、病理化、社会の中での差別(ゲイ=HIVなどといったものが絡む問題も含め)などから、社会からの孤立・孤独感が増すといった環境要因も大きく、そこから依存症へと向かう可能性が高いのです。心の中の孤独感・孤立感を何かで埋めようとする気持ち・・そこに、たまたま薬物が代用として使われたのでしょう。ただ、この依存症の問題は、上のような環境要因(家庭環境も含めて)だけではなく、遺伝的要因も無視は出来ないといいます。アルコール・薬物依存に悩む多くの人達が、家族の中にやはり依存症の歴史があることも多いという調査結果もあるようです。

現在、アメリカのLGTBコミュニティーの中で、特に深刻なのは、アンフェタミン(スピードなどの覚せい剤)とMeth(メス)と呼ばれる覚せい剤の薬物乱用からくる依存症です。このアンフェタミンは、60年代、70年代初めに、一度、アメリカからは消えたかのように思われましたが、70年代の終わりから80年代の初めにかけて、東南アジア、ハワイを経由して、西海岸、東海岸へとアメリカ中に広がりました。特に、ここサンフランシスコでも、あっという間の広がりをみせて、もちろん、LGTBコミュニティーにも広がりました。

90年代終わりから2000年に入り、サンフランシスコでも特に深刻な問題になってきたのは、薬物とセックスの関係性です。ここから、依存症だけではなく、HIVの感染の確率も高くなってきます。

覚せい剤を使うことによってセックスの感度がよくなり、それを求めて人々は乱用しはじめます。特に、LGTBコミュニティーの中でのクラブシーンに、これらの薬物が広がり、夜に複数の人達と関係を持つことから、人数が多くなればなるほど、コンドームなどを使用しなくなる傾向にもあり、そこからHIVも含め、感染の広がりの問題が大きくなりました。そして、注射による覚せい剤の使用も広がり、これまたHIVの感染の広がりの恐れも高くなったと話しています。これらの問題は、現在、東海岸(NY)で問題になってきているようです。(時間差はあるにせよ、それだけ、全米に広がっていることが分かります)

なので、治療では、もちろん、依存症から抜け出すプログラムも重要ですが、セックスと薬物使用の関係性、そのリンク・繋がりを、崩していくことも大切になっていきます。そして、多くの人達が、体重の過剰な減少や妄想、そして、自分自身の生活、行動には否認的傾向(”この薬は安全だ。コントロールしながら使っている”と言いつつ、実際は、次第に社会生活も困難な状況に陥っているなど、実際の状況に否認的)にあるということから、自分自身を客観的にみることができる、観察的自己を育てることも大きなポイントとなるようです。

それと、依存症から少しずつ抜け出てきた段階で、その人自身の敏感なエリア(感情的な過去の出来事や感情的なコンフリクトやトラウマ)に触れることには気をつける配慮も必要になってきます。なぜなら、まだこの段階では、それらを受け止める余裕まで、まだまだ持ち合わせていない段階なので、ここでそのエリアに触れると、一時的に回復をみせても、再度アルコール・薬物への使用を始める可能性が高いといいます。再発の防止にも、配慮する必要はあります。

今日の勉強会は、すごく為になりました。私自身、アルコール・薬物依存のクライアントのケースは受け持ったことがありません。しかし、このアメリカでは、本当に、これら依存症というのは、LGTBコミュニティーだけではなく、全体的にも、深刻な問題になっていますし、勿論、アメリカのアジア人コミュニティーの中でも広がりを見せているので、無視はできないものだと思います。そして、特に、差別など社会的に孤立してしまいがちなLGTBコミュニティーや人種の上でマイノリティーの方達の依存症への背景を知る上でも、勉強になりました。

今日は、この勉強会以外でも、グループスーパービジョン、個人スーパービジョンでも、かなり、自分にとってためになることが多かった一日でした。ただ、これから、ちょっと自分にとっては挑戦になるな・・・という、自分のセラピストとしての課題がクローズアップしてきています。(どのように、自分の中のセラピストとしての”Authority:権威”をセラピーの場で出していくか←このAuthorityは、フレームを作るうえですごく重要となっていきます。”権威”だからといって、威張った態度、支配的といったものとは違います。これについては、また今度)






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2005.10.20 10:16:56
コメント(0) | コメントを書く
[カウンセリング~実習・仕事~] カテゴリの最新記事



© Rakuten Group, Inc.