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昨夜は、あるグロービス過去クラスの方たちと勉強会兼飲み会みたいなの。
いつものことながら業界がさまざまで、おもしろい。 昨夜は、大手電機メーカー、百貨店、電鉄、エンタメ、外資消費財といったところ。 毎回、何かしら勉強会のテーマを決め、各自が題材を持ち寄る。こうやって知的好奇心を刺激し続けるのが、会の長続きのコツ。単なる飲み会では、会を追うごとに参加者が減っていく。毎回、終了時に次回幹事と次回のテーマを決めてるのがいいみたい。 昨夜のテーマは、季節の歳時記に合わせた、ビジネスでのテーマ作り。 オリエンタルランドの方たちの話はめちゃくちゃおもしろかった。でも、ここでは書けないことばかりなので、とてもフラストレーションである。 せめて、外から観察して分かることだけでも書こう。 クリスマスやハロウィーンの話から、「イースター(復活祭)なるものは、もともと季節の春祭りをキリスト教がうまく自分たちの行事としてこじつけて取り込んだもの」という話になった。 で、「キリスト教も布教のためには、うまくマーケティングをやってるんだ」という感想が出た。 そのとおり。キリスト教は、人類史上でもっとも成功したマーケティング組織であり、最強の「ブランド」である。 キリスト教の成功の要素を抽出してくと、ブランド構築の必須の要件が見えてくる。 たとえば、シンボルたる十字架、拠り所である聖書の存在、様々な逸話、教祖さま、厳しい戒律、聖地、布教の場、布教する宣教師、儀式(ミサなど)・・・ たとえば、これをディズニーランドに当てはめてみる。 ・シンボルである十字架=ミッキーマウスの顔の形 ・教祖さま=W・ディズニー(ある意味、ミッキーも) ・逸話=たくさんありますよね ・バイブルたる聖書=社内的にはきっとあるはず ・厳しい戒律=ブランドガイドライン ・聖地、布教の場=TDL、TDS ・布教する宣教師=たくさんのキャストたち ・儀式=パレード ・・・ アメックスで働いていたとき、アメックスにはこういった要素がすべて組織にしっかりと織り込まれているのを見て、「さすが」と思った。シンボルたるブルーボックス、サービスにまつわる神話、バイブル、教祖がかったCEO、頻繁に開催されるタウンホールミーティング・・ ブランドの強い会社、企業体質が強い会社はみなこれらの要素を満たしているはず。P&Gしかり、IBM、ユニクロ・・・。裏を返すと、「宗教くさく」見えることもある。 こんな議論を、横で聞いていた日系大手電機メーカーや百貨店の方。「うちじゃ、ないよねー」「議論して、それっぽい4か条とか作るんだけど、なんかみんなさめてるんだよねー」。 何が、そこを分ける違いなんでしょうかね。徹底度?強引なまでのワンマン?採用段階でのスクリーニング?綿密な設計?あるいはその全て? ビジョナリーカンパニーとも通じそうな話。 ではまた。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2010年04月28日 11時43分37秒
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