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「結婚の壁 非婚・晩婚の構造」(勁草書房)という本を寄贈いただいた。東大の社会科学研究所の方たちや国立社会保障・人口問題研究所の方たちの共著によるもの。
ざっと読ませていただくと、とても高尚なんだけど、難しく書かれていて、なかなか読み進められない。言いたいことを要約すると、はるかに少ないページ分量に収まりそう。 これ、ちょっと同情する。 結婚・恋愛は、言うなれば人間の本能や心理。 「まー、普通そうだよね」という仮説でも、厳密に定量的に検証するのは逆にけっこうたいへん。データや分析を駆使しても、導き出せることはあんまり大したことがないことが多い。 さらに、彼らが参考文献に「できる」本や資料も、おそらく多くはない。 世の中の恋愛本や婚活のノウハウ本、さらには「キャバ嬢のテクニック」とかの本は、実は本質を突いてるんだけど、「参考文献」として出所を記すには厳しい。したがって、本の中で「お、珍しくキャッチーな言葉が出てきた」と思うとほぼ全てが「婚活時代」から。「婚活時代」は中央大学教授の山田昌弘さんの共著だから、出所として耐え得るのだろうか。 15年以上前に、自治省に出向してたときのことを思い出す。調査報告書を書くとき、他省庁の白書や調査もの、大学教授などの学識者の文章以外は出所として使えなかったので、けっこうつらかった。 コンサルタントのときにも、ちょっと似た体験。仮説はあくまで仮説。クライアントに見せるときには何かしらファクトや分析結果でサポートされてないと出すわけにはいかない。「きっと、こうに決まってるのに・・」というもどかしさ。 ということで、いまは自由に好き勝手に書いております。 ではまた。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2011年02月24日 17時09分40秒
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