アルバムレビュー 渕上舞「星空」
僕らは、渕上舞に2度目の恋をする。そんなキャッチコピーを付けたくなるのが渕上舞さんの2ndアルバム「星空」(2021年1月27日リリース)だ。声優アーティストの多くは、ソロアーティストとして歌手デビューする前に、多かれ少なかれ、いわゆるキャラクターソングを歌ってきている。渕上舞さんで言えば、青き鋼のアルペジオのイオナや、シンデレラガールズの北条加蓮としてのキャラソンがある。そういうキャラソンで渕上舞さんを知った者としては、渕上舞さんのソロアーティストとしてリリースされた1stアルバムとミニアルバムは、悪くはないのだけど期待していたものとちょっと違うように感じてしまっていた。片想いの相手のちょっと意外な一面を知って、恋心が少し覚めてしまったようなそんな感じだった。しかし、2ndアルバム「星空」のリードトラックであるアルバムと同タイトルの「星空」を聞いて思った。やっぱり、まいまい(渕上舞さんの愛称)は、自分にとって特別な気持ちを抱かせてくれるアーティストだと。2ndアルバム「星空」は、シングルで既発の6曲と新曲6曲で構成されている。新曲6曲は、すべて星空や夜空を思い浮かべさせるキーワードが使われており、コンセプトアルバムのようでもある。既発の6曲は、星空とは関係なく曲のタイプもバラバラなのだけれど、それでいて新曲6曲と違和感を全く感じられないのが、とても不思議な感覚である。この感覚は、今までの人生で経験したことがあるものだ。この感覚、気持ちは、一体何なのか?その答えは、恋しかない。僕は、今、渕上舞に2度目の恋をしている。渕上舞2ndアルバム「星空」収録曲1.廻り廻る奇跡2.予測不能Days3.Rainbow Planet4.Meteor5.恋なの?6.揺れるMoonlight7.リベラシオン8.Love Summer!9.バレンタイン・ハンター10.QT SHOW11.Crossing Road12.星空