三びきやぎのがらがらどん(ノルウェーの昔話)
今日、読んで♪と持ってきた本です。草を食べに山に向かう3匹のやぎ。名前はいずれもがらがらどん。山に行く橋にはトロルという怪物が待ち受けていて…。1頭ずつトロルと対面し、難局を切り抜けていきます。かわいらしいとはいいがたい絵なのですが、子どもにはなぜか人気の絵本みたいです。こちらも童話館のおよそ3~4才向け、小さなくるみコースでの配本だったと思います。*****************************************************************************今日は居住区の市長選。引っ越してきて約4ヶ月なので、どうも内情がまだよくわかっていません。それでもせっかくの投票の権利を、と思って候補者をよく比べてみるのですが…。妊婦だし、最近の傾向から妊婦検診の無料化とか公約に入れていますが、無料検診14回はすでに決まって、券の配布もされていたんじゃなかったっけ?しかも、回数が増えたら、無料券の上限が低くなっていて、無料検診の券を使っても、12,000円かかりましたけど? わかっているのかな? この候補者。さらにいうなら、全国的に妊婦検診の補助が拡大されてきていると思うけど、その一方で分娩費用が倍近く上がっているんですけど…。数万円の補助をして、その分数十万支払いが増えるってどういうこと?妊婦検診受けることで医療事故は減るけど、その分産んだらしっかり払ってね、ってことなのね。つまり、医療現場には多少やさしくなったけど、少子化傾向を止める気はないのだよ、彼らはね。さて、私の居住区では妊婦検診を行わない産婦人科医がいます。これってどーよ?産婦人科医と婦人科医、明白に分けて欲しい。掛かりつけの病院が遠いから、と近くの産婦人科に行ったら、妊婦検診はしません、なんてありえなくねえ?どっちの候補者も妊婦検診とか出産助成金創設とか言ってるけど、この市にどれだけ産婦人科があり、そのうちどれだけの病院で分娩ができ、妊婦検診も行わない産婦人科がどれだけあるか知っているのかね~?聞こえのいい公約ばかり並べ立てて、何の下調べもなく実情が伴わないんじゃ金儲け目的で市長になりたいとしか思えないんですけど…。以前住んでいた都市では、セミオープンシステムが確立しています。分娩の取り扱いが困難な病院は、妊婦検診など初期~中期の妊娠管理をし、後期~分娩は大きな病院で行ってもらうという方式です。大きな病院では、周産期医療のチームがいくつかあり、緊急の場合にも即座に対応する事ができます。私もそのおかげで、緊急に輸血が必要になったときにも速やかな対応で助かりました。出血は分娩時だけとは限りません。私の場合は、分娩後しばらくしてから、血管の亀裂から出血が始まり、輸血が必要になりました。このとき対処したのは分娩時の主治医チームではなく、別のチームでした。大きな医療事故となるケースは、妊婦検診が事前になされていなかった事と、医療現場での人不足に大別できるのではないかと思います。セミオープンシステムは、そういう意味でも、分娩を人手のある大病院に集中させることが安全な分娩につながるよい方法だと思います。医療体制の強化と医師不足の解消なんてね、聞こえはいいけど現実には容易じゃないです。具体策のない市長選。行くだけ無意味かなぁ…っと、昨日の治療で足の痛みに泣き叫ぶ娘を見ながら思います。