鉄線編みについて

2021.06.06

今年に入ってから、生徒さんが鉄線編みの講習に入りました。
いよいよですね！！　頑張りましょう。

鉄線編みは、３本網代とも言われます。
網代編みは２本の紐を交差させて編みますが、
鉄線編みは１本増えるだけで急に分かり難くなります。
でも、規則性に慣れて、見え方が分かるようになれば、全く心配ないです。

講習では、まずは、２色の鉄線編み、風車模様で、底を６周組みます。

6周組むことがポイント。
講習レシピを見ながらサクッと底が編めるように練習します。
「N」が出てきたら、Nを掬うように編んで行きますが、３本揃ってない時の編み方と、
３本揃う時の編み方は違うので、それも規則性に従って判断します。

側面を編む時は、全て３本揃う状態になっているので、かなり楽になりますよ。

鉄線の２作品目は、３色で底を組みます。

編み方は一緒なのですが、見える模様が、幾何学模様になる為、
目が慣れる必要があります。　
これも慣れれば大丈夫ですが、生徒さん、初めは面食らいますね。

そうそう、私は、鉄線模様が時計回りの形に仕上がる様に組みます。
なので、「Nを掬う」となるのですが、
鉄線模様が反時計回り（下画像）になると、Nが逆Nになります。
逆Nは見え辛いので、中心を組む時に、時計回りの形状に仕上がる様に組む方法で教えています。

と言っても、花結び編みや六つ目（あと、石畳編み）も、逆パターンは存在するので、
当然、鉄線編みも逆パターンがあり、
どちらのパターンであっても仕上がりに違いはありません。
ちなみに私は、花結びも鉄線編みも、組んだ目が時計回りの形状に仕上がるやり方を
推奨しています。
（間違わないでほしいですが、手順が時計回りという事ではありません）

鉄線３作品目は、四角い底の作品を作ります。
私はこれを、「たて鉄線」と呼んでいます。
通常、側面を編む時は、よこ紐と斜め紐になりますが、
たて鉄線は、たて紐と斜め紐で編む形になるからです。

そして最後にバッグを編みます。単色で！
バッグは、パピエスのライトを使います。
網代や鉄線などは、薄い紙バンドを使った方が絶対に詰めやすいです。
通常の紙バンドを使う場合は、詰め切る事よりも、６花弁の中心を合わせる事を
優先すると良いです。
パピエスのライトのような、厚みの薄い紙バンドが兎屋さんから発売されたそうです。
ぺったんこ紙バンドというそうですが、まだ使ったことはありません。
機会があれば使ってみたいです。強度とかが気になります。

以上、鉄線の作品を4つ作ることで、鉄線編みの基本講習になります。
もう少し発展したものもありますので、そちらは、アドバンスとして別に設ける予定です。
未だ受講された方はおられませんが。

現在、生徒さんは２作品目に取り掛かっていますが、
分かりやすいものではないので、分かるようになるとモチベーションは上がりますが、
作品が変わって、見え方が変わり、見えてたものが見えなくなると、モチベーションが下がります。

鉄線編みは、いろんなパターンの規則性が見つかります。
少しでも分かりやすくて、生徒さんに負担のかからない鉄線の編み方を提示出来れば、
モチベーションが保てるんじゃないかと思い、色んな角度から考えがら進めています。

何年も前に初めて鉄線編みを講習で教えたときに比べ、
かなり分かりやすい手順でお伝え出来るようになったと思っています。

自分が編むだけなら、ここまで考えなくても編めますが、
教えるとなると、兎に角　分かりやすさが大事になります。
それゆえに頭を悩ませますが、自分の勉強にもなりますし、
より理解が深まる事にも繋がり、分かりやすい手順を発見した時には、早くお伝えしたくて、
私のテンションが上がります。

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