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テーマ:新・東京面白発見研究会(4)
カテゴリ:アウトドア・渓流釣り、写真撮影、街角観察
鼠小僧次郎吉は江戸後期の大盗賊で、義賊として庶民の人気をあつめまし。
俗名は中村次郎吉といい、本業はとび職。小柄であったこと身が軽かったことを利用し、悪徳商人や汚職大名の屋敷に忍び込んでは金品を強奪したのです。 彼は1832年(天保3年)5月に捕縛され、8月に市中引き回しのすえ、鈴ケ森刑場にて獄門にさらされます。 当時は身内から罪人がでると連座制でしたから嫁や親兄弟にまで罪が及びます。しかし、次郎吉は嫁を離縁し親兄弟とも絶縁し、天涯孤独の身となって刑を受けたのでした。その潔さが庶民の人気をあおったのでしょう。 さて、鼠小僧が捕らわれたとき、家には盗んだ金品はなく、暮らしもつつましいものだと言われています。そこから、盗んだモノはすべて貧しい人々に分け与えた義賊として評判になったのですが、実際は盗んだ金品は酒と女と博打に消えた、といわれています。 鼠小僧の墓は両国の回向院(えこういん)にあります。立派な自然石の墓標です。その前に戒名を刻んだ「お立ち前」という白い墓石があり、こちらを削ってくれ、と書いてあります。つまり、鼠小僧の墓石の破片を削ってもっていると、いろいろと利益があるという噂が流布したために、削ろうとした人が跡をたたなかったからでしょう。 しかし、未だに鼠小僧のお墓に花をたむける人が絶えたことがありません。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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