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テーマ:史跡巡り(776)
カテゴリ:・玉名の史跡
玉名の蓮華院誕生寺にある、浄光寺跡の関白搭に来ました。32.93222, 130.53516
関白搭: 浄光寺跡出土五輪塔地輪: この五輪塔は、浄土宗の開祖である法然上人の師、皇円上人の生誕地として、皇円上人の祖、関白藤原道兼の菩提を弔うために造立されたものと伝承され、地元では関白塔の名で親しまれている。以下、向かって右を東塔、左を西塔とする。 東塔は、高さ約二・五三メートルの巨大なもので、地輪下に幅約一・一六メートル、高さ約二十センチメートルの基礎石がある。西塔は、高さ約二・六八メートルあり、東塔より若干高く、九州では最大の高さを誇る五輪塔である。 この関白塔には、規模が大きいにも関わらず、梵字等は何も刻まれていない。このことは真言律宗総本山奈良市西大寺の叡尊塔に代表される特徴であり、真言律宗においては鎌倉時代後期から室町時代にかけて梵字を刻まない大型五輪塔が僧の墓塔として造立されている。 関白塔は、真言律宗の玉名地域への伝播と、その後の発展および定着を示しており、中世における九州での仏教受容のあり方とその背景を考えるうえで重要な文化財である。 蓮華院誕生寺 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2020.04.01 15:59:09
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