カテゴリ:Day
2月のある日を境に彼女からのメールがぱたりと来なくなった。
ちょうど彼女の最初の入試の前日からだから、受験が始まってメールにも脇目を振らず頑張っているのだろう。 そう思うことにした。 彼女とのメールのやりとりが始まった頃は、携帯電話からなのに異様に長いメールが来てたっけ。一体この長さを打つのにどれくらい時間をかけてるんだろう? 練習時間を削ってまで打ってるんじゃないか、そんな心配したこともあった。 彼女からメールは来なくなったが、僕は時々送っている。 前に来たメールに「暇なときでいいから、メールをもらえると嬉しいです」と書いてあったから。そして一抹の不安と心配と寂しさをかき消すために。 便りの無いのはいい便り。 そんなことを思いながら、簡単に彼女の体調を気遣う言葉だけを記した簡単なメールを送る。 彼女は後期日程の試験もあるそうだから、音信不通はあと半月は続くのだろうか。 全ての試験が終わって彼女から笑顔の透けて見えそうなメールが届いたら、音信不通で心配したことを思いっきりなじってやろう。 その日が来るよう、 がんばれ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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