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定時制教員のつぶやき

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2005.03.16
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カテゴリ:Day
雪国の春は足下からやってくる。

冬の間カチンコチンに凍っていた足下の雪がとけ始め、一歩踏み出すごとに足が少し沈み、ほんの少しだけ視界が低くなる。

畑正憲さんのエッセイに出てきた言葉に、こんなのがあった。

「北国の春は2度訪れる」

まず足下の雪が緩んで道がべちゃべちゃにぬかるむのが最初の春。

やがて道からぬかるみが消えて、冬の間雪の下に眠っていた土が黒く引き締まり、辺り一面春の花が咲くのが2度目の春。

畑正憲さんは最初の春は嫌いだが、2度目の春は大好きだと書いていたように思う。

そう言えば、高校時代ほんの少しだけ付き合っていた後輩に好きな季節は? と聞いた時、返ってきた答えが

「5月頃の雪がすっかり消えた春です」

だったっけ。

だが、僕は最初の春も捨てがたいと思う。

歩きにくいし、舗装された道だって水たまりがあちこちにできて歩くたびに泥はねでパンツの裾を汚すけど、それまでの厳しい寒さが徐々に緩みはじめ、それに合わせるように大地が柔らかくなっていく。

そんな、春の予感を体で感じることができる最初の春が、僕は好きだ。


夜歩いていると、どこからか開きかけの沈丁花の香りが届く。

暗い夜道では、どこから漂ってくるのか分からない。

この香りは今年何番目の春なんだろうか、

そんなことを思った。





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最終更新日  2005.03.17 00:45:35
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