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駆け出し記者の一期一会

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2007年10月20日
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カテゴリ:展覧会
「昭和」という元号は、もはやノスタルジックな響きを持っている。
大学を卒業して働き始めたばかりの頃に元号が変わった。
上京して日が浅かった好奇心も手伝って、職場の同期とぞろぞろ
皇居前まで記帳に行ったことを思い出す。
「昭和」は、私にとって、そんな若気のいたりの日々を指すのである。

何年か働いて仕事を辞め、子どもを産み育てながら引っ越して引っ越して…
…なんていう話はすでに平成になってからのことだ。
最初の子はもう高校生になった。
息子達にとっては、昭和時代の話は、
かつて、私達が親から戦争の話(それだって昭和だ)を聞かされたときに感じたような、
別世界の物語に聞こえるのだろう。

東京都写真美術館で今年5月から開催されてきた
昭和シリーズが最終パートを迎えた。

最初の「第1部 オキュパイドジャパン(占領下の日本)昭和20年代」は
敗戦の日の太陽の写真からスタートした。

復員兵のはじけるような笑顔。とにかく生きて帰って来た
栄養失調児のガリガリに痩せたお尻。施設に並んで立つ。
廃墟の街角でタバコを吸う浮浪児。親はもういない。

どうしようもなく心を揺さぶられ、涙が止まらなかった。
両親や祖父母から聞いた遠い物語が目の前に突きつけられていた。
事実の訴える力に圧倒される。

残念ながら、その後の第2部と第3部には行きそびれた。
戦後の復興から立ち直った日本の高度成長期の頃の写真だったはずだ。

最終章である第4部は・・・
オイルショック後、昭和50年代の低成長時代からバブル期まで。
そして、昭和が終わる。

今日見た写真には、第1部ほどの衝撃は受けなかった。
戦争、廃墟、復興という極限の日々のような切迫感はないし、
その後の希望に満ちた右肩上がりの時代とも違う。
ただ、とっくに物心ついていた自分が、その時そこで生きていた、
という鈍い痛みのような感覚があった。

しかも、なんと古めかしく見えることだろう。
たった20年しか経っていないのに。
1985年の8月に、阿佐ヶ谷の歩道でラムネをラッパ飲みしている小学生。
坊主頭にランニング姿のその少年は、
まるで、大昔の子どものようにレトロな風情だけど、
私よりずっと若いんだなあ。。。ショック。

昭和62年、橋口譲二撮影の「十七歳の地図」というシリーズがあった。
自分より少し若いけれど、かなり近い世代だ。
高校生にして、もはや自分の将来に途方もない夢など持たない
彼らの醒めたまなざしは、時代の気分を映している。

バブルの狂騒の中で、刻々と変わって行く風景。
元の姿を知らないものもある。
私が東京に来てからもずいぶん変わったけれど、
しばらく経つと忘れてしまうものだ。。
ドームができる前の後楽園。
ヒルズが立つ前の六本木。
写真はいつまでも記憶にとどめる。

展覧会のオオトリは、

「昭和最後の太陽」  昭和64年1月7日 川田喜久治撮影

天体望遠鏡を使って、漆黒の闇の中に太陽を浮かび上がらせる。
一つの時代の終焉。

「昭和 写真の1945~1989 第4部 オイルショックからバブルへ」
東京都写真美術館にて 10月20日~12月9日
今日からはじまりました。





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最終更新日  2007年10月22日 01時09分05秒
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