カテゴリ:食
来年2009年2月9日から11日までの3日間、東京国際フォーラムで、
「世界料理サミット2009 TOKYO TASTE」が開催される。 アジア初の、日本から発信する料理の祭典である。 国内外のトップシェフが一堂に会しての交流イベントを展開するそうだ。 主催者を代表して、キッコーマン社長、茂木友三郎氏と服部学園校長、服部幸應氏は、 今日の記者発表の席でかわるがわる壇上に立ち、サミットの目的をこう説明した。 1.国内外の料理人、料理文化、技術の国際交流。 とくにこれからの食文化を担う若手料理人の育成を図るための交流の場とする。 2.日本食文化及び日本食ブランドを世界に向けて発信する。 ゆず、わさび、しそ、こんぶ、しいたけ、かつおぶし…などなど 日本の「ウマミ」をアピールする展示ブースも設ける。 3.「食育」に対する関心の向上を図る。 世界に向けて、Let's Shoku-ikuの普及を図る。 こういった料理業界の国際イベントは、欧米ではよく行なわれているようで、 日本人シェフが料理コンテストにチャレンジする様子などを、 テレビのドキュメンタリー番組でも見たことがあるが、 アジアで開催されるのが初めてだとは知らなかった。 様々なレストランがしのぎを削り、ミシュランガイドで三ツ星までの数が150にもなった東京。 一般家庭でも様々な多国籍メニューが食卓に並ぶ。 料理雑誌、料理本、料理番組の種類がこんなに多い国はなかろうと言われる日本。 まさに世界一グルメな日本人?! またグローバルな日本食ブームの広がりで、日本食レストランは世界中に2万5千店もあるそうだ! 来日する外国人観光客の目当ての一つが「おいしい日本食」だと言う。 一方、食糧自給率は40%を切り、輸入に頼るいかにも危うい国。 とくに昨今騒がれているような輸入の加工品の安全性への疑念は、 いやおうなく日々の食事の見直しを迫る。 グルメの一方、時間をかけて調理し家族揃って食卓を囲む頻度がますます下がった家庭。 朝ごはんを食べてこない子どもや、夕食も一人でコンビニ食の若者などなど。 その危機感から「食育」が叫ばれ、世界で初めて「食育基本法」という法律にまでなった。 確かに、「食」は大事だ。それは間違いない。 このサミットがどのようなインパクトを持ちうるのかは未知数だが…。 参加国は、日本、フランス、スペイン、イタリア、イギリス、アメリカ、中国、オーストラリアの G8(グルメ・エイト?!)。 サミットという言葉からしてトップの集まりっていう響き。 この機会の決議として、Let's Shoku-iku! みたいな声明を出すそうである。 「一般の人はどのように楽しめるのでしょうか?」 日経新聞の記者が質問した。 一般人をシャットアウトするものでは決してないとのことだが、その入場料は…? 欧米では、このようなイベントの社会的評価が高く、 入場料も日本円にして平気で10万円(!)からするらしい。 「だって、超一流シェフの実演を何人も目の前で見られるんですよ」 まあそりゃそうだわね。。 日本では今回が初めてなので、いろいろ手探り状態。 スポンサーもまだ全部はそろっていないため、入場料は未定とのこと。 一流シェフのデモンストレーションを目の前で見られるエリアが3000平米で1300席。 イートインできる店舗を含めた展示ブースエリアが2000平米。 このほか、シェフに会えるパーティーへの参加券も別途販売するようだ。 おいくらぐらいなら「行きたい!」と思いますか? テレビ番組になったら見てみようと思うけどね。。 とりあえず、一年後の話です。 経過を見守るといたしましょう。 帰り道、料理雑誌のボスがつぶやいた。 「うちの大使館シリーズと、方向性としてはつながってるわよね。 そういうことをわかって書くのとそうでないのと、同じ短い言葉でも違ってくるからね」 はい、そうですね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008年02月20日 00時48分05秒
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