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また悲惨な事件が起きた。
あまりに凶悪事件が頻発する世の中、子ども達は何と思っているだろう? 大人は何と言えばいいのか。 アキバ、ゲーム、買い物、20代の犯人、犠牲者の多くは若者。 他人事と思えない。息子達もいつになくリアルな衝撃を受けている。 犠牲となった卒業生もおり、高校で会議があった由。 中学の担任は、クラスの子ども達に意見を書かせた。 早速保護者に配布されたプリントの冒頭には、 担任の強い怒りのメッセージが掲げられ、 子ども達の率直な意見が続く。 まず当惑。「意味がわからない」「なんで無差別に人を殺すのか」 怒り。「絶対許せない」「人間じゃないと思う」「犯人を死刑にすべき」 「どんなことがあっても人を殺しちゃいけないと思う」「世の中が嫌なら自殺すればいい」 恐怖。「怖い」「自分がそばにいたと思うと、ぞっとする」 「どこで起こってもおかしくない」「近所を歩いている時も油断できないと思う」 そして、「亡くなった人が可愛そうだと思う」 各々の短い言葉から子ども達のショックが伝わってくる。 25歳の犯人。 彼にもこういう中学時代があったのに。 テニスがうまくて成績もよかったらしい。県下一の高校に入ったと言う。 彼の周囲にも家族や友達がいただろうに。 彼のこれまでの担任にも、今日プリントを配ったような熱血教師が一人ぐらいいただろうに。 そして、私は恐怖に駆られる。 これは自分の外側にある絶対悪なのか? 彼は人間ではないのか? そんなことはない。 他人事ではない。 祝福されて生まれた赤ん坊が、 大切に育てられたはずの少年が ある日こんなことをする。 その過程には何があるのか? 私たちは大丈夫か? 「世の中が嫌になった」と言って「世の中」の他人を無差別に攻撃する凶悪犯を 昨日も今日も明日も生み出し続ける「世の中」。 私達一人一人はこの「世の中」にどのように関与しているのだろう。 何に関してもなすすべもない気がするほど、一人一人は無力である。 しかし、無力+無力+無力+無力+…という無力の総和が この「世の中」を形作っているのではないのか? 自分は関係ないと言えるのか? どうしたらいい? 息子達に何と言ったらいい? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008年06月10日 23時56分12秒
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