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カテゴリ:グループ展・個展でねえ
絵と語り合う最終日
画廊での午前中の時間は人も来ないのでゆったり。 画廊のオーナー道木ママやそのおとうさまと、お茶しながら絵のことなど。今後の展開のことなど。 「先生はほんま、プロ中のプロって感じですねえ」 これはこの日ではなく土曜日にこちらのおとうさまが言ってくれた。美術界にはなかなか詳しい。私にもわかるように話をしてくれる。昨日亡くなったと報じられていた漫才コンビ(夢路いとし、喜味こいし)のお兄さんと同じお歳だそうだけど、矍鑠(かくしゃく)として姿勢も良く、きちんと話しをされる。繰り返し滝の絵に感心してくれる。 プロ中のプロというのはデッサン力・作品数・滝の絵の迫力のことかな。 でも多分、これくらいかける人はざらにいるんだと思うのよ。 メディアのあとおしがあるかないか、売り方で違うなあというのが今日のおふたりのご意見。そうですねえ。 お二人とも、"日常的にがんばっている人"に、なんとか力になってあげたいと単純に純粋に考えてくれる気持ちが伝わる。いろいろ情報やつてを探してくれようとしてくれる。 もちろん、全然描いていなくて昔の作品を持ち込んで売れたら…とか、自分が動かずに「いい作品なのに~」と話が来るのを待っているばかりの人などは、ぴしゃりとくる。 芸術といえど、経済活動は"仕事"なのだ。現実を動かすには、現実に動くことが必要なのだ。そして、「この人を何とかしてあげたい」と思ってもらうには、それだけの作品を創れる人でなくちゃねぇ。と外から見れば私なら考えちゃうわ。 (私は変なやつだが、くそ真面目な自分もダイスキである) さてさて、カタイ話は私の内面のことであります。はい、肩の力を抜いて~。 \( ̄0 ̄)/大きく伸びをしましょ~。 今日は平日に時間のとれる人が来てくれた。 「よく期限が過ぎてから「あ!楽しみにしてたのに忘れてた~」てことが多いんですよ」「この個展のは、今朝見つけて急いで来たんです」 なるほど、最終日ってのはそういうビミョーなとこなのね。 昨日のこの日記を読んで、もう一度ハガキを買いに来てくれた人も。ふふふ、あなたでしたか。日曜よりは少しおしゃべりできてよかった。 「私はこの絵がいい」という好みを聞くと、バラバラである。驚くほど。 道木おとうさんと芸大出身ののりちゃんは「不動の滝」 道木パパとそのお母さんは麦わら帽と貝殻とビー玉のデッサン「あの夏の日」 愛知県から来てくれた男友達はぬいぐるみと黒電話のデッサン「もしもし?」 押し花教室の先生である友人は赤い靄の中を光が上昇していく「全宇宙花の精大会議…(タイトル長いので省略)」 ピリカさんは暗い赤を背景に光が広がりながら落ちる「降りそそぐ恵み」 東京から出張の帰りに寄ってくれた我が兄上は実(み)モノがいいらしい「赤い実(すもも)」 えーと。統計とれないじゃん。 人気がなかったら、その分野は手がけるのやめようかと思ったのだけど。 まあ、制限する必要はないってことかな。 「源へ」の翼の絵が欲しいという人がありました。 「自分の存在は光なんだとなぜか考えていて、そこへ向かおうとしているこの翼が、そこへ帰ろうとしている私のようで、「源(みなもと)へ」というタイトルもぴったりなんですよ」 必要な人のところへ行くことが、描いた人も・絵にとっても・得る人にも幸せね。なんて、かなり恥ずかしい文章ですが現実にそれがあるのは驚きです。 いずみさんのために描いた白い翼で優しく包まれたフローライト球の絵、あなたはほんとはこんなに幾重にも守護されているのよ、と繰り返し描きながら考えていた絵が、その方はとても気になる、と妹さんの話をしてくれました。 今は精神的に弱っている状態で、何とかしてあげたいと思っているのだけど、この絵を見てどうしてもその妹さんのことが浮かんでくるそうです。売約済みとなっているから、じゃあ妹さんのために新しい絵を描きましょうか、と言ってるところへいずみさん登場。 「この絵が気に入られたそうなんだけど、話を聞いてあげて」といずみさんに託しました。 いずみさんも何やら観てあげている様子。 結局、いずみさんはこれを手に入れるのを止め、その方にもらわれていくことになりました。 「福本家のはまた描かなきゃね」 「うん。あの絵はすぅごく素敵なんだけど、なんだか家に来るもののような気がしなかったのよ。こういうことだったのね」 「うちのは初心に帰って露天風呂のでいいよ」 ああぁたしはあんたのために知恵と技術と慈しみを込めてあの絵を描いたのによ。(-ε-) (画家さん、ガラ悪いです) …まあ、もっとそのことが必要な人がいたのね。"6(^_^) 妹さん、お姉さんはそのくらいの気持ちをもって持っていくのよ。いや、これは押し付けがましいな。あの絵が、禍々しいものを払拭して、あるべきものをあるべき位置に帰るように働き、しかるべき恵みを受ける扉を開きますように。 次回もこんなことが… という甘い期待は私にはありませんよ。 また新しく臨みましょう。 決算報告と全体のまとめ、関わってくれた人たちのことはまた明日。 なかなか終わらないなー。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2005年01月14日 23時24分03秒
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