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テーマ:中国茶好き集まって!(926)
カテゴリ:茶館・茶藝館・カフェ・サロン
大阪で中国茶といえば、こちらに伺わないわけにはいきません。
無茶空茶さんです。 2003年に出版されたムック本『中国茶で楽しむ十二か月』の著者・黄安希さんがオーナーの茶館です。 季節に合わせて設えと共にお茶を楽しむ、という趣旨の本だったのですが、現在の日本における中国茶席の源流に近いような面もあり、当時としては本当に画期的だったと思います。 無茶空茶さんは、当初は中国茶教室から始まり、2001年からは茶館の営業を開始。 2004年~2013年までアサヒビール大山崎山荘美術館で大山崎茶会を開催し、季節に合わせた中国茶の世界を具現化するなど、関西方面の中国茶の世界をリードしてきた存在と言えるのではないかと思います。 現在では、こちらの教室で学んだ方やスタッフの方が独立してサロンを開いたり、中国茶のお店を開いたりしています。 中国茶の浸透だけでは無く、人材を育てるという意味でも、非常に大きな存在のお店だと思います。 #大阪の茶館を巡ると、結構なお値段のする良いお茶を扱っているお店が多いのですが、こちらのようなお店や教室が、味の分かる人を育ててきたから、とも言えると思います。 こちらにはランチとお茶で2度ほどお邪魔しております。 まずはランチ。 麻婆豆腐、水餃子、担々麺とありました。 その中でも、「青花椒」という言葉にビビッと惹かれて、麻婆豆腐を注文しました。 ランチには全てこのようなお茶が付いてきます。 「辛いの食べたらお茶の繊細な味、分かんなくなっちゃうかも」と思っていたら、花茶で安心しましたw で、麻婆豆腐。 スパイスがなかなか本格派な感じです(^^) それでいながら、辛さは日本人好みに抑えてあるので、これは人気が出るわけだーと思いました。 しっかりとした豆腐も好印象です。 さて、食事を堪能したので、次はお茶を・・・と思いましたら、ランチの時間帯は一杯飲みきりのお茶しかやっていないとのこと・・・ 事前のリサーチ不足でした...orz 飲みきりのお茶は、花を加えたお茶が中心。 店員さんオススメの桃花白毫茶を頼んでみました。 んー、花の香りは確かによく分かるのですが、お茶の味がよく分からなかったですね(^^;) これではいかんので、再訪を期しました。 ランチは男性のお一人様で手早く食事していくだけの方なども多くて、誰でも気軽に来られる感じですね。 で、1ヶ月後、今度はティータイムを狙って再訪しました。 趣ある日本家屋の入ってすぐの所にある大テーブルに案内されました。 茶譜は・・・と思っていましたら、お茶がこんな風に出てきました。 これは画期的! 茶葉の状態がそのまま見えるので、視覚的にも楽しめる茶譜です。 訪問した日はちょっと暑かったので、白茶にしようかな、と思いました。 茶葉サンプルを見ると、白毫銀針の新茶が来ていました。 これにしようかと思ったのですが、白茶の新茶は青っぽさが気になってしまって、あんまり得意じゃないんですよね。 個人的には一夏は置きたい派です。 そこで去年の白毫銀針をお願いしました。 店員さんには「本当に新茶じゃなくて良いんですか?」と怪訝そうに聞かれましたが・・・(^^;) 茶葉はこちら。 白毫モフモフな白毫銀針です。 芽も太くて、これはなかなか期待できそうです(^^) こちらでは茶芸できちんと淹れるというのも1つの売りになっているので、スタッフの方にお茶を淹れてもらいます。 大きめの少し背の高いポットに茶葉をたっぷり入れ、煮水器のお湯を注いでゆきます。 うーん、確かにこのポットを使うなら、多めな茶葉の量も納得です。 ゆらゆらと茶葉が揺れて、徐々に沈んでいく様子を見ながら、飲んでいきます。 差し湯をしながら飲んでいくと水色が徐々に濃くなっていって、なかなか長く楽しめる上質な茶葉ではないかと思いました。 白茶独特のスッとする感覚もあるので、暑かったこの日にはピッタリのセレクトでしたね(^^) お茶請けも付いて1500円という価格は、中国茶に馴染みの無い方からすると、ちょっと高いように感じられるかもしれません。 が、この品質のお茶をたっぷり使って、きちんと淹れてもらえて、この値段というのはむしろ安いくらいじゃ、と思います。 趣ある建物を上手にお茶の空間として活かしているところも素晴らしいので、ゆっくりと時間のあるときに訪れたいお店ではないかと思います。 中国茶会 無茶空茶館 住所:大阪市北区西天満3-9-12 電話:06-6361-6910 営業:12:00~19:00 定休:日祝 http://www.muchakucha.net/ 中国茶情報局の紹介ページ 日本全国茶館・茶荘巡り一覧 にほんブログ村 さすがのお店でございました~ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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