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朝吹龍一朗の目・眼・芽

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2006.11.20
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カテゴリ:講義から

ピサ 続き

 「講義から」の、その2でピサの斜塔のピサという町を紹介しましたが、うちに帰ってその久しぶりに知的興奮を味あわせてくれた内容を反芻しながら、別のことを考えていました。

 もし、これがヨーロッパでなく、たとえば中央アフリカの国々の間に起きていたことだったら、こんなに人口に膾炙しただろうか。

 18世紀(だったと思います。記憶不確実)に中央アフリカの今のマリ共和国のあたりを探検したヨーロッパ人は、そこにすばらしい文明が残したと思われる古い遺跡-間違いなく同年代のヨーロッパよりもはるかに進歩していたと客観的にも評価できる-を発見し、こんなものがアフリカ人に築けるわけがない、これはきっと失われた文明だ、と決め付けました。

 のちにこれは古代アフリカ人の遺跡であるという動かぬ証拠が次々と発見され、当時のヨーロッパ考古学界はしぶしぶその事実を認めたのですが、その遺跡にピサとフィレンツェの、あるいは神聖ローマ帝国とローマ教皇庁との、隠微で「毒薬の時代」という言葉がぴったりの歴史絵巻は残されていませんでした。

 僕たちの知性は、すこしばかりヨーロッパのそれに偏りすぎていると思います。いま、極端な例としてマリ共和国を出しましたが、シナ(チャイナのことです。ちなみにこれは蔑称ではありません、断じて)の歴史にはもっとすごいのがたくさんありますし、インドの古代史、そうですねえ、マガタ、コーサラ、マウリア朝、くらいのころにも、陰謀渦巻く絢爛たる朝廷歴史絵巻があったことが記録として残っています。しかしそれらをどれだけの日本人、いや、地球人が知っているか。

 ま、ごまめの歯軋りかもしれませんが、ヨーロッパだけが地球の代表ではないぞ、とつまらない、当たり前の結論でした。






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Last updated  2006.11.22 22:35:14
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