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カテゴリ:文学・芸術
井上宗雄『京極為兼』(吉川弘文館、人物叢書新装版、2006)の、
113頁。 板本の『為兼卿集』が載っております。 拡大してみると… じゃーん。 そう、 先にブログに上げたものと、 同じ印が! そして、何を隠そう、 過日、あっしが感得した本は、 板本の『為兼卿集』。 ひとつ違うのは、この挿図には、 一番下に「宗雄」の印がないのね。 どういうことなんだろ。 思うに、 井上先生が持っていらした、 『為兼卿集』を、あるとき写真に撮った。 その時にはまだ「宗雄」印は捺されていなかった。 その後、印を捺したが、 新たに撮り直すことなく、 昔の写真を使用した。 または、 『京極為兼』の上梓に際し、 資料として『為兼卿集』を入手し、 写真を撮って挿図とした。 その後、蔵書印を捺した。 どちらか、でしょうかね。 他にもいろいろ、考えられるけど、 そこはもう分からない。 ただ「宗雄」印が捺される前から、 他のふたつの印はあったこと。 それだけは確か。 で、あとから「宗雄」印が 捺されているわけだ。 他の二つは、分かりません。 だれかご存じでしたら、 ふたたび、御教示くださいまし。 いづれにせよ、これは、 井上宗雄先生のお持ちになっていた、 『為兼卿集』と考えて間違いないですね。 先日、ふと思い立って、 『日本の古本屋』サイトをのぞいてみた。 そして、「為兼」って入れて検索したら、 ヒットしたのだ。 いままで、何度か出くわしつつ、 お値段もそこそこで、 まあ、板本でしょ…と思って、 見逃していた『為兼卿集』。 今回は「明治刷り」ということで、 お値段思いのほかお安く、 ならまあ、いいか。 と思って購入したのだが、 ウレシイ、嬉しすぎる誤算でした。 いまごろ、天国で笑ってらっしゃるだろうな。 そうか、おまえが買ったのか。 しかし、もっと早く気付けよ。 あれの、挿図に使った本だよ。 って。 もう、一年経ちましたね。 井上先生。 黙祷。 今日は ちょっと飲みたいと思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2012.03.30 08:06:50
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