旭陽の 自由に生きていく ブログ

セミが大音声で鳴いていた。

こめかみにじわりと汗がにじみ、顔を伝って落ちた。

暑い。

なにトロトロしてんだよあのアホ。

ガラス一枚隔てた向こうは真夏の楽園。クーラー天国。ときどきドアが開き、ありがとうございました～

という明るい声と共に冷気が流れ出た。

勝負はじゃんけんで決めた。

やつのおんぼろ自転車には鍵がなく、勝った方がアイスを買いにいき、負けた方がここで

自転車の見張り。

勝ったのは、やつだった。

ありがとうございました～という爽やかな声を背に、やつがビニール袋を提げて出てきた。

「おせー」

やつは笑いながら、袋からアイスを取り出すと、冷えたそれを俺の顔に押し当てた。

打ち払おうかとも思ったが、じんと熱を持った頬にきんきんに冷えたアイスはとても心地よく

しばし目を閉じてされるに任せた。

受け取ったアイスはソーダ味。

「よく分かってるじゃん」

「なんねんの付き合いだと思ってる」

俺は食い物でもなんでもはまったらとことん同じものを選ぶタイプで、アイスといえば

これのソーダ味に決めてる。他のはほとんど食べない。

コンビニで一瞬迷うことはあっても、なぜか最後はこれにしてる。

ほんのときたま別のを選ぶときには、やつにこれを買わせる。

そしたらやっぱいつものにしときゃ良かったと思っても、これが食えるだろ。

「それ新作？」

やつは、同じガリガリ君の別の味を開けていた。黄色い袋は、オレンジか。

「レモンスカッシュ」

一口いるか？　と、まだ舐めてもいないそれを、ずいと目の前に突き出された。

真夏の炎天下。

かちこちに冷えたアイスもすぐに解け、じわりとにじみ始める。

俺は遠慮なく、たれ落ちる前に、舐めとった。

「うまい？」

「舌がソーダでよくわかんね・・・」

「だな、真っ青だ」と笑われて、舌の色のことだと分かった。

「これ、」やつがガリガリ君を一舐めしてから尋ねた。

「交互に舐めたらなにいろになるかな」

「・・・みどり？」

「ほんとにそう思うか」

「試してみる？　とかいって、それ旨くねーんだろ」

「いやそうでもないけど」

しょうもない実験だった。

けれど俺たちは自転車押しながら2本のアイスを交互に食べながら、家まで帰った。





*:・゜*:・゜*:・゜*:・゜*:・゜*:・゜*:


というわけで、葉月さん7周年おめでとうございます～(*´∀｀)

なにか7にまつまるものを書いてみようと、挑戦。

あんまり活かせなかったけど、ずっと脳内にいた二人を吐き出せて良かった。

なにげにヒトナミの二人です。1年に1本更新かい(*´∀｀)


今回の熊本旅行、秋野さんと共に羅夢．しゃんを訪ねて行ったんですが、

↓のドライブ中に、「手つないでキスしかしない高校生なんて需要ないよ！」と言われてしまった･･･

そうなの？！

純情高校生めちゃくちゃ萌えない？！

若いからこそ、幼馴染なんかにどきどきする自分をオカシイと思い込み、

若いからこそ、でもすきなもんはすきだと強くなれる。

高校生、だいすきです(*´∀｀)

あの、なにやっても本気で、言ったこと全てほんとなのがいい。

今となってみれば、高校生の恋なんて、ほとんど続くものじゃないって分かってる。

別の大学に進めば物理的な距離もあるし、歳重ねるに従ってもっと広い世界でいろんな人に

出会うからね。

けど高校生自身は、目の前の恋に全力投球！　だった気がするよ。

好きで好きで好きで、相手も自分のことを好きになってくれるなんてぜったいないと思いながらも

思いが通じることを心のどこかで願ってる。振り向いてくれたら、ぜったい大事にしようと誓う。

そんな高校生の「ずっと、好きだ」て、真実なんですよ、きっと(*´∀｀)

あ～高校生すきだな～(*´∀｀)

＞ふみちゃんも好きですが、Rayシリーズが一番大好きですｖモデル～

て言ってくださった方、ありがとうございます～！

ふみ、わたしもだいすきです(*´∀｀)

まったく普通の高校生ですよね。わわわ、女の子から手紙もらっちゃったよ！　て。

書くのたまらなく楽しみなんですが、最近怖いのが、高校生と気持ちがかけ離れてしまうこと。

高校卒業して10年・・・にはまだならないけど、遠くになりつつあるので。

基本精神年齢が低いらしいので、まだ大丈夫かな？　とも思ってるんですが（笑）

レイは書いててほんとに楽しいです。自覚有りの綺麗強気受けは最強！(*´∀｀)

やっぱりわたしが書いてるのって、わたしの好きな子ばっかりなんですよね～

久しぶりに読み返して一人羞恥プレイしてみようかな(*´∀｀)

めったに自分の小説は読み返さないですね～

それよりも、そんな時間があったら高村薫とか五條瑛とか読む、最近は。

でも久しぶりに読んだら、自分の小説にめちゃくちゃ萌えるんですけどね！笑

上手いな面白いなと思うことはまずないですが、萌えるのは萌えます。

なんたって自分が好きなカポーばっかり。

好きを詰め込んだものが、我がサイトです(*´∀｀)


そんなサイトもこの8月で5周年を迎えました。

最近は焦ることも怖いものもなくなってしまって、更新もあったりなかったりです。

来てくれる人を待たせてるなという自覚はありますが、

すみませんて謝ってばかりなのもどうかと思うようになり、最近は謝ることも少ないです・・・

てか少なくしました。

わたしは好きという気持ちを大事にやってるので、一番恐れていたのは萌えなくなることでした。

けど、↓のように、小ネタは日々思いつくので、その不安は今はありません。

現在はご覧の通り、仕事に頭と時間を占められてしまって、また首までどっぷり創作に

つかりたい～！！　と思い始めたところです。

仕事から創作に逃げてる、と言われたこともありますが、

実は仕事も創作もわたしの中では同じ重みだったりします。

ここ何ヶ月か仕事のために日々生きてるような生活を送ってるうち、

仕事で得られる充足感には限界がある、と気付いて・・・(；･∀･)

資格試験とバランスとりつつ、2ヶ月ほどで中編でも書けないか？　というのが今の野望です。

そんな自由気儘な運営ですが、

よろしければ6年目からもお付き合いいただけたらうれしいです。

愛をこめて

旭陽