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カテゴリ:日々つれづれ
入社間もなくやつは、年配から若手まで、見事に女性の心を掴んでいた。 とびきりいい大学を出て、身長も高くて、顔も男前で、なにより笑顔が爽やかだった。 賢いくせにどこまでも謙虚で、いつも低い姿勢を保っていた。 おばちゃんたちはもうそれは誉めたくって、可愛がりまくっていた。 彼女がいることは最初から公言していたので、本気で狙ってる人はいなかったと思う。 遠巻きにちやほやしてる感じ? が、わたしはその頃、やつにまったく興味がなかった。 爽やかな男前に、あんまりひかれない。 わたしは、興味のない男性にはわりとあっさりだと思う。 なので、どうやらやつにはそれがありありと分かっていたらしい。 「旭陽さんて、最初、まったくおれに興味なかったよね」 まあね。 それが今じゃどうだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
December 22, 2011 09:30:40 PM
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