もう一生ベトナムでいいよ。。。

ひと頃流行った“高級食パン”。
最近はすっかり見かけなくなりました。

私はそもそも食パンをそんなに食べないし、
あんな高い食パンに興味も無いし、
味が甘い、と聞いていたので、
ますます“無いな”ということで、
一度も食べてみたことがありません。

そんな中で、今さらふとその高級食パンの
ことを考えていて思ったことがあります。

高級食パンの流行りが過ぎた頃に
よく聞かれた否定的意見として、
「買ったばかりの頃はふんわりとして
　美味しいのだけど、1日2日も経つと
　もう美味しくなくなる。」
というのがありまして、当時は私も
「所詮はそんなもんだろう。」と
その意見に納得していたのですが、
今考えてみると、いや、ちょっと
違うのではないか、と。

市販の一般の、スーパーとかで買える
大手メーカーの食パンは確かに
一週間くらいは普通に食べれます。

でもそれは、防腐剤が入ってのことだし、
味的には“最初の焼き上がりすぐはとても
美味しい”ことを犠牲にして、
“いつまでもそこそこ美味しい”方向に
製品作りしてるのだと言えるでしょう。

だから逆にあの“高級食パン”は、
そこの考え方が全く逆で、
“作りたては美味しい。そこに全振りしてる。
　だから時間が経ってしまうとどんどんと
　美味しくなくなって行ってしまう。”のだと
今さらながら理解しました。

だから高級食パン店は逆にそこのところを
もっとアピールして「美味しく食べれるのは
購入後1日以内です！」とかアピールすれば
よかったのじゃないか（と、過去形に
しちゃってますが）、と思います。

ただ、今の日本の、特に高級食パン店が
多くある都会の家族構成や、食パンを食べる
機会数的には、あの大きさの食パンを
1日で食べきるのは、やはりちょっと無理が
あったのだろうと思います。

それとまた、“焼き立てはそこらの食パンと
比べ物にならないくらい美味しい”ということが、
あの値段を正当化するほどのことなのか？
という、別の問題もありますが。

大体そもそも、焼き立てだったら
高級食パン店じゃなくて街のベーカリーの
食パンでも普通に美味しいと思うので、
じゃあその値段に見合う価値を提供してるのか？
というところがそもそもNoだったことが、
一過性のブームに終わってしまった、という
ことなのでしょうね。

儲けは少なくなりますが、
普通に一斤300円くらいで売ったら
どうなんでしょうね？
店舗の立地がバカみたいにいいから、
そのくらいの値段ではペイしないのでしょうかね？
いろいろと謎ですね。

まぁ、あれは、コロナ禍でお金の使い道が
無くなってしまった中で、“家で楽しめる
今までにない食の楽しみの価値を提供した”
という点が、流行ったポイントだったのでしょう。

いわゆる“時代の徒花”というやつですね。