もう一生ベトナムでいいよ。。。

日本での話ですが、時たま、
入り口付近に「酒に酔った方の入店は
ご遠慮願います」みたいなことを
書いてある飲み屋がある。

私はこれが意味がわからない。
というか、憤っている。

自分のところも飲み屋なわけだ。
酒を飲ませて客を酔っ払わせるのが
商売なわけだ。

だけど、こんなことを書いている店の主は、
「自分のところでは酔っ払わせるけど、
　酔っ払いが来るのは嫌だ。」と
言っているわけだ。

彼らは自分が言っていることが
おかしいとは思わないのだろうか？

他の業種の店がこういうのを掲げるのならわかる。
だけど、彼らは“酒を飲ませて酔っ払うのが商売”
の店なのにこんなことを書いてるわけだ。

仮に、日本中の飲み屋がこの言葉を
店先に掲げたとしよう。

そうすると客は、一軒飲み屋に入ってしまうと、
もう次の店には行けないわけだ。
だって全ての店が“酔っ払いはご遠慮”なのだから。

つまり、飲みに行ったら必ず一軒で
切り上げなきゃならないし、例えば初めて行った
店があまり良くなかったとしても、じゃあどっか
別に行こうか、とは出来ないのである。

こんな世界だったら酒飲みの皆さんはどう思うだろうか？

当然、入ったことのない店にフラッと入ってみるのは
躊躇してしまう。だって、気に入らない、ウマくなくても
“次には行けない”のだから。
業界にとっても由々しき事態ではないだろうか？

当然、そういうことを書いて掲げるのも店の勝手だし、
恐らく、酔っぱらいに店で他の客に迷惑をかけたり、
物を壊されたりとかしたことがあるからそんなことを
言うのだろうが、でも、それって、自分のところで
飲んでたって酔っ払えばおんなじだろう？

“酔っ払いが禁止”なのじゃなくて、そういうことを
しないでほしいのならそう書けばいいし、そもそも
そんなこと書かなくたってやっちゃいけないことだし
やられたら追い出せばいいだけである。

自分的にはこの書き物が非常に自分勝手なものに見える。
なので、店先にこういう事が書いてある店には
入らないようにしている。往々にしてこういうことを
書いてる店はその他にも客にめんどくさいことを
要求してくることが多い、というのもある。

以前、2月だか3月の寒い日にこういう店に行ったら、
その店のババアに「あなた飲んでるでしょ？」と
因縁をつけられたことがある。

寒い中急いできたからこうなってんだよ、大体まだ
19時前だぞ、と思いながら、もうあの店には
二度と行かないと決めた。“地域の名店”らしいんだけどね。