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カテゴリ:日光
こちらは、お寺の宿坊ではありませんが、日光輪王寺の伝統を引き継いだ精進料理をいただけます。・・・西洋料理の人気店「明治の館」と同じ経営です。・・・ 精進料理とは、お寺の修行の一環として出されるお料理。最大の特徴は、殺生を禁じる仏教の教えに基づき、生ぐさ物(魚、肉など動物性の食材)を使わないこと。素材そのものは勿論、ダシも、動物性のカツオだしは使いません。 と、こう聞くと、「じゃあ、おなかにもたまらなくて、あっさりして、ちょっともの足りない感じのお料理かな?」と思う方も多いですね。 ところが、違うのです。逆に、しっかり満足感があるように、工夫がされている料理なのです。主な素材として、まずお豆腐がありますが、これが大変身!アレになってしまう、そのアイディア、調理方法には感心するばかり。何に化けるかは、あとのお楽しみにしましょう。 風雅な設えのお座敷に通されると、まず出されるのがこの三品。 手前が「先付」 筍の木の芽あえ 色合い、木の芽の香りともども、初夏らしい一品です。 奥左が「千代口」 こごみの白酢かけ 豆乳(だと思う)にお酢を加え、山菜のこごみにかけたもの。お酢だけだとあっさりしすぎるのが、乳製品のようなこくがプラスされ、こごみが、存在感を主張しています。こごみだけだと、どうしても、地味な印象ですよね。 奥右「壷」 胡麻豆腐 これがなければ精進料理ではない!という一品。 胡麻豆腐にも、いろいろな味、食感がありますが、こちらの胡麻豆腐はお砂糖味はなし。純粋に、食事としていただけるお豆腐です。 日光の精進料理は、輪王寺のご住職が代々京都から来た宮様や公家の子弟だったりしたので、本来は京都風、ということです。ただ味付けは、冬はかなり寒くなる日光の気候にも合わせたのか、塩味が、かなりしっかりとしています。 と言っても、実は、厳しい修行に耐える僧侶のために、京都でも味付けは濃い目なんだとか。そういえば、過去に京都で精進料理をいただいたとき、確かに、味が薄いとは、まったく感じませんでしたね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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